三麻は2~8のマンズを使わないので一色手が出来やすいです。しかし、出来やすいからといって、狙って作るべきかと言えば話は別。染めなくてもリーチとドラで高打点になりやすく、チーができないので鳴き手がさほどあがりやすくならないことを踏まえると、むしろ狙って染めない方がいいことが多いのが三麻。二色しか使わないので他家にとって特に山読みしやすくなる。メンゼンで聴牌しやすいので染め手狙いをみせても他家の手作りを抑止しづらいというデメリットもあります。
「三麻は染めない、リーチ最強」これは私がハンゲームで三麻を始めた頃に、リアルでもよく三麻を打つ関西のプレイヤーの方からお聞きしたのですが、麻雀小説の金字塔ともいえる、「麻雀放浪記」でも同様のことが書かれていたりします。今年「麻雀放浪記2020」という形で映画化された本書が書かれてから既に50年。そんな昔から三麻が打たれていたのかと思って調べてみたら、昭和初期には既に遊ばれていたと知り更に驚かされました。三麻の歴史も気になるところですが、如何せん情報が少なすぎて何とも言えないところが多いのが残念です。
▼雀魂牌譜
東3局
染め手にならなくても雀頭の平和一通で跳満程度見込めるのでピンズ残し。いくら染めずにリーチ狙いといっても最初の聴牌では良形、一通変化が豊富なのでダマの一手です。
そこに和了牌のをツモりましたが、索子は何を引いても清一色聴牌。これなら流石にツモドラ1ではアガりません。索子の多メンチャンにならないかと期待していたところにツモ。打なら今度は一通ドラ1の聴牌に取れます。仕掛けも入って他家も結構聴牌してそうで、場況的にもピンズが安いことを踏まえると聴牌に取るべきだったでしょうか。ツモなら聴牌に取っていたと思いますが、どこかで、「気に入らない聴牌だから取らない」という感情論に流されていたかもしれません。
南2局の下家の清一色数え役満で逆転されてしまいました。
東3局でカンの聴牌に取っていれば2900放銃のところで5200和了。役満をアガられていてもトップで終われていました。結果論かもしれませんが、改めて「三麻ほどむしろ染めない」ことを意識させられたのでありました。
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