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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討  第88回

ネマタの天鳳名人戦牌譜検討 第88回

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ネマタの天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第七期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第三節四回戦A卓

▼対局者
私:独歩
Bさん:コーラ下さい
Ⓟ中嶋隼也
Dさん:シンプルなワキガ

牌譜はこちら

88_1-min

 東家が序盤からリーチ。通っていないスジが多いとはいえ、もう1メンツ完成して1シャンテンになったところで悪形残りでは親リーチには押しづらい。「安全牌が無いから押す」よりも、「安全牌がないなりに降りる」を選ぶのが無難でしょう。待ち以外には当たりづらく通ればもう1枚通るように打。これでもタンピン高め567三色の1シャンテン等の手になって押し返す手順は残ります。

88_2-min

 通ればも両スジになり、を引き返すようなら押しに転じる手順も残るということでを切りますがこれが当たり牌。

88_3-min

 自分でを2枚持っているよりは北単騎の方がアガリやすそうです。ただしくっつき1シャンテンでもありラス目の3巡目。鳴いても3900テンパイでドラ引きの満貫もあるとはいえ発スルーという手もありそうです。

88_4-min

 まだ3シャンテンですが、序盤の親で打点重視の点数状況。メンツ候補不足につきどの浮き牌を切るロスも相応にあるとなるとここでアンカンでしょうか。

88_5-min

 今回も序盤に安牌無いところでリーチがかかりますが。今度は親ということもあり、メンツが完成して1シャンテンになれば押しとみて2シャンテンから押し。

88_6-min

 ドラまで切って追いつきましたが結果は5200放銃。

88_7-min

 オーラス満貫ツモか西家直撃でラス回避。リーチしても北家東家から出た場合は一発か裏でないとラスのままなのでここはダマの一手。

88_8-min

 北家からを見逃した同巡に東家からリーチが入りますが、これを受けて追っかけリーチ。

88_9-min

 テンパイが入った北家からで出アガリ。今度は東家からリーチ棒が出たので、供託と積み棒込みで席順差3着。西家のリーチ判断が難しいですが、南家が追いかけた時点で自分の放銃以外でラス落ちの可能性が上がり、ツモれば2着ということもありツモ切り追っかけを打つ手はなかったでしょうか。結果論かもしれませんが、もしリーチして同じ展開になっていればダブロンで2着に浮上していました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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