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ネマタの第十期天鳳名人戦牌譜検討  第31回

ネマタの第十期天鳳名人戦牌譜検討 第31回

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ネマタの第十期天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの第十期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第十期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第二節三回戦4卓

▼対局者
おかもと
独歩
太くないお
豚の王

牌譜はこちら

東3局

ドラを切り飛ばしてもよさそうなものですが、二者からドラポンが入ってもおかしくない仕掛けが入っていることもあり一旦止めてリャンメン固定。

聴牌なら押してもよさそうなものですが、西家が鳴いて打と何かのシャンポン待ちや単騎聴牌が入っていることも少なからずあります。もちろん例外も多く、外れることの多い読みですが…

外れているなら自分がドラを重ねるチャンスも少なからずあるということ。相手に使わせないようにする「絞り」と、自分で使う可能性を残す「抱え」との合わせ技です。

ドラドラリャンメンならドラを押してもよさそうですが、何とドラを切らないうえに、単騎聴牌にも取らずに聴牌外し。ツモ、チーでドラ3リャンメン聴牌になり、下家にソーズを降ろさなくて済むならそうするに越したことはないという判断。単騎聴牌に取れる形から聴牌に取らずに、雀頭を作りやすい形を残して良形聴牌を目指す手筋は昔からよく知られていますが、実戦で見受けるのはなかなか珍しいです。

目論見通り2000−3900のツモアガリ。このような手筋を自在に使いこなせたら気持ち良いですね。

東4局

単騎は生牌より1枚切れ字牌で待つのがセオリーですが、ツモなら流石にチートイツ聴牌に取らず四喜和の役満を狙いたいところ。切りが無難ですが、最高で字一色四喜和、最低でも混老混一トイトイ役役の倍満を狙う打とする手もあるのか気になるところです。

南3局

トップが大きくは離れたラス前なので悪形待ちでリーチに行きづらい局面ではありますが、上家のリーチに対しては結局降りを選びづらく、手変わりも少ないのでカンの時点でリーチを打ってしまった方がよかったかもしれません。

南4局

リャンメン聴牌でも点数状況的にドラは止める一手ですが、も通るので完全に手を崩さずアガリのチャンスを残すに越したことはないです。

開幕から高いアガリを連発していた独歩氏がここでも最後まで押し切って満貫ツモ。これで今節3連続トップとなりました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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