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ネマタの戦術本レビュー第259回「迷わず強くなる麻雀 著:鈴木たろう 編集: 鈴木聡一郎 その6」

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レッスン8

 強くなる為には「いっぱい打て」というのは間違いありませんが、「いっぱい打つ」のは、「バランス感覚を養うため」というのには異論があります。むしろ、論理的に処理できるレベルの判断を、時間をかけずに正確に出来るようにするために必要なのが実戦経験です。

 人間の論理的思考力で正しく処理できる問題については、昔の戦術書でもそのまま適用できるものが大半です。誤りであると判明した古い戦術の多くはむしろ、人間のバランス感覚をあてにしたものです。人の感覚というのは、およそ確率の話ではだいぶあてになりません。これは麻雀を長年打って結果を残している打ち手であっても同じです。だからこそ、自分の選択が抽選に影響を与えることができると信じている打ち手が今でも後を絶たないのです。

 極めて優秀な頭脳を持っているが麻雀は覚えたての打ち手に、麻雀歴40年の打ち手が実力で勝るのは、打ち慣れているが故に情報を素早く認知することが出来て、人間の論理的思考力の範疇で正しく処理出来る問題に関してはミスが少ないためです。

 人間の感覚があてにならない問題こそ、論理的に処理するために座学を学ぶ必要があります。打牌同士の優劣さえ判断できればよいので厳密な計算は不要です。具体的な計算をしているわけではないので、「感覚で処理している」と言っても誤りではありませんが、ベースはあくまで確率についての論理的思考力にあります。

 麻雀に限らずあらゆるゲームは、「認知」「判断」「操作(打牌)」のステップに分かれますが、ステップのどこで実力差がつくかでそのゲームの持つ性質をみることができます。「操作」に重きが置かれるスポーツであれば並外れた運動神経の持ち主にはまず勝てないでしょうし、「判断」に重きが置かれる頭脳ゲームであれば、深い知識と思考力の持ち主にはやはりまず勝てません。

 麻雀は「判断」についてはそこまで知識や思考力が要求されるわけではありません。むしろ、「認知」で差がつくゲームです。感覚で処理していても強い打ち手が少なくないのは、その打ち手が認知能力に長けているためです。それを一部の打ち手が、「判断」に対するバランス感覚が優れていると誤解したことが、麻雀における正しい戦術がなかなか浸透しなかった原因ではないかと私はみています。実力者はおしなべて場がよく見えているものです。よく場を見て正しく判断するためにこそ、数多く打って実戦経験を身につけましょう。

本記事に関するご紹介

本書では、たろうプロとはなさんの会話形式で構成し、3つの章にわけて、48のレッスンを展開することにより、読む人のレベルに合わせた上達が見込めます。大人気の鈴木たろうプロの麻雀、勝負に対する思考、スタンス、駆け引きに関してここまで公開したのは本書が初となります。
 
鈴木たろう (著)
鈴木聡一郎 (編集)

発売日:2017年3月29日
定価:本体1,404円
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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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