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ネマタの戦術本レビュー第258回「迷わず強くなる麻雀 著:鈴木たろう 編集: 鈴木聡一郎 その5」

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レッスン6

 ルールの違いで判断に特に影響があるのが「順位点」ですが、把握していなくても麻雀を一通り打つことができるルールであるため、何となく上位を目指して打っているだけの人も少なくありません。普段打っているルールについては是非とも把握しておいて計算できるようにしておきましょう。

 「順位点」を押さえたら、次は具体的にどのように打牌に反映させるかを考えることになりますが、よほど極端な順位点が設定されているルールでも無ければ、東1局から判断が変わることはほとんどありません。もちろん厳密に言えば変わることもあると思いますが、正しく反映させるのはかなり困難であり、下手に変えようとするとかえって正着からズレる恐れもあります。

 ただし、オーラスは勿論、点数状況に目立った偏りができた場合に打ち方が大きく変わることは珍しくありません。そのような状況であることを認知せずに、あるいは認知していても判断に正しく反映させずに打つことは大きな損失につながります。

 東1からでも打ち方を変えるという方はこの手のミスをすることは稀なので、状況変化に対応できてない打ち手よりは結果を残しているというのが実際のところと私は推測します。実力者が必ずしも正しい判断をしているとは限らないということは、麻雀ではありがちです。

レッスン7

 順位点の影響が大きいため、祝儀や素点で打牌選択が変わることはあまり無く、変わるとしても重要度は低いというのは確かです。下手に変えようとするとかえって正着からズレる恐れがあるというのもあります。

 ただ、突き詰めていけば判断が変わる場合もあるというのもまた事実ですし、知識を押さえていれば計算するのは難しくない領域でもあります。前回の麻雀本レビュー、『フリー雀荘で得するのはどっち!?』で具体例についていくらか取り上げて検証してみましたので、よろしければそちらも御参照下さい。

本記事に関するご紹介

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鈴木聡一郎 (編集)

発売日:2017年3月29日
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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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