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ネマタの戦術本レビュー第322回「現代麻雀30の新常識  著:土井泰昭・平澤元気 その10」

ネマタの戦術本レビュー第322回「現代麻雀30の新常識 著:土井泰昭・平澤元気 その10」

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命題19

 一色手は河と仕掛けで手牌構成を読みやすいので、テンパイ率以上に、「テンパイしているとしてどの程度放銃するか」「放銃した場合打点はどの程度か」を把握しておくことが重要です。

 例えば本書137頁の仕掛け1であれば、仕掛けている牌と同じ牌、つまりについては他のピンズよりは通りやすいと言えます。

 今回はそれぞれと持っているくっつき1シャンテンからチーのケースだと当たりますが、河によってはそのパターンも否定できる場合もあります。

 打点についても、仕掛けが一色のみで字牌を鳴いていない一色手については、他に字牌が残っていればホンイツのみ2翻手の可能性も残りますが、残っていないとするとチンイツで満貫以上が確定するので押し引き判断が変わる可能性があります。

 仕掛け3はのリャンメンを落としている以上1シャンテンにはなっている可能性が高いです。これが単に手出しで打なら、メンツが完成しやすくなる牌、将来他家がテンパイした時により安全な牌を引いた場合はノーテンで、そのような牌はメンツが完成する牌よりずっと多いのですからテンパイ率は低いと言えます。

 一方、をチーして打なら、をチーする前の時点で1シャンテンなら必ずテンパイということになるので、テンパイ率はかなり高いと言えます。

 テンパイ率についても、このように河は同じでも仕掛けのタイミングによって大きく変わる場合があります。ホンイツを狙っていることは分かるがそれ以上の手牌構成は分からない河については今回のデータを活用するのが得策ですが、個別の局面に応じて読みを入れることも怠らないようにしたいものです。

命題20

 私も前スジと後スジでは後者の方が放銃率が高いと考えていましたが、実際は放銃率が高くなるのはスジ28のみで他は前スジの方がむしろ高いという結論が出ています。

 スジ28については後スジの方が高いことから、579のリャンカンからテンパイ以前に打5とされるよりは、カン8待ちリーチの後で5が切られることの方が多いですが、スジ37についてはペンチャンがあるので、とあればよりを切るので前スジが出来やすい。

 スジ19はカンチャンが無く、単騎やシャボなら前スジになっている19牌の方が残されやすい。スジ46はカンチャンがあるとはいえ頻度が低く、単騎やシャボについては19牌同様前スジの方が多くなるというところでしょうか。

 前スジと聞くとどうしてもリャンカンのカンチャン固定のイメージがあったので、他の待ちのケースを考慮せず、「後スジの方が危険」と思い込んでしまっていたようです。

 ただし、前スジが当たるとすると手順が非常に不自然になるので、ほぼ安全牌とみなせるケースもあります。逆に、手役狙い等で作為的な前スジが作られるケースがあることも確かなので、これについては単にデータで判断するより、個別の局面に対して、「当たるとすればどのようなケースか」を推測していくのがよいのではないでしょうか。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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