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ネマタの戦術本レビュー第369回「「統計学」のマージャン戦術 著:みーにん その9」

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 テーマ16

 2軒リーチとなると危険牌を切るリスクも、危険牌を切ったうえでアガリきれる可能性も低くなるので、降り有利になる領域が1軒リーチに比べるとかなり広くなると予想されます。
 2軒リーチだけでなく、1軒リーチとテンパイ濃厚な仕掛けを入れている1軒といった場合も同様の基準で判断していくことになります。リーチ者との1対1と思い込んで脇の仕掛けに放銃してしまうというミスも実戦ではありがち。話は戻りますが、実戦ではリーチ者以外のテンパイ者がいることも少なくないのも、テーマ15の基準が押し過ぎに感じられる理由の一つと言えそうです。

 テーマ17

 2軒リーチに対しても良形テンパイなら案外押せることが多いです。アガった時に2000点追加で得られる、テンパイ打牌が通りさえすれば放銃抽選より先に和了抽選を受けられるうえに一発率も高いというとも押し寄りの要素ですが、このあたりは人間の体感では把握するのが難しいのも意外に感じられる理由かもしれません。
 危険牌を勝負するのに見合う手牌ということは、次巡危険牌を引いてもやはり押すことになるので、特定の危険牌を引いた時に降りる権利を残すためのダマはさほど有効とは言えません。「降りるべき牌を引く」ことより、「アガリ牌を引くかリーチ者から出る」ことの方がずっと多いのですから、押すに見合う手なら最初からリーチして加点を狙うべきです。

 テーマ18

 悪形テンパイとなると押せる領域がかなり狭くなります。1軒リーチの時以上に、アガリやすい待ちかどうかで押し引き判断が大幅に変わることが表の上でも明らかになりました。
 待ちの強さだけでなく、切る牌の危険度の影響も大きいと言えます。切る牌の危険度によってどう判断を変えるかについては本書p120で解説されています。リーチの待ちを一点で読むことは不可能ですが、放銃率15%では済まないだろうという程度には待ちを絞り込めること自体は珍しくないので、4翻以上の高打点テンパイでも、2軒リーチにこちらが悪形待ちとなると降りるケースもそれなりにありそうです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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