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ネマタの戦術本レビュー第804回「相手に対応させる技術 著:平澤元気 その14」

ネマタの戦術本レビュー第804回「相手に対応させる技術 著:平澤元気 その14」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

第1章 セオリー14

 「持たれている」は「持たれていない」より高い精度で読めることが少なく、「持たれている」の中でもトイツ以上となると更に限定的です。

 しかし、任意の牌がトイツ以上で持たれていると分かるというのは強い情報。129ページの牌図のように打牌選択が変わるケースも多いでしょう。「離れたトイツ落とし」のように、メンツ候補落としの中でも特徴的な手順を見落とさないようにしましょう。

 131ページのような、アンコを逃した場合に空切りすることで手牌構成を読まれにくくする手筋は、昨今の戦術書で何度となく取り上げられたのでかなり浸透してきたように思われます。一度切っている牌を単に「裏目」と思ってしまうと選びづらい打牌です。そもままツモ切らない牌であれば何であれ有効牌なので、「将来手が進んだ時に出アガリしやすくなる有効牌」と考えてみるのもよいかもしれません。

 133ページのように何巡かした後にアンコを逃す牌をツモった場合は、基本はツモ切りした方がよいでしょう。仮にでも空切りとなると、を1枚浮かせていたケースよりは、と持っているところにをツモって空切りしたケースの方が想定されやすいです。最初に切った牌がツモ切りなのに後から切られた牌が手出しならなおさら空切りと読まれやすくなります。

 相手がを2枚手出しで落としてリーチした場合、トイツを続けて落とされていたら待ちに限らずがメンツ候補の一部になる待ちは考えづらく、離れていた場合はと何かのシャンポン、からを切ってカンが想定されますが、のリャンメンでは基本当たりにくいです。

 しかし、離れたトイツ落としでも、間に何度も手出しが入ったとなればリャンメンのケースも否定できず、を残した理由が他に想定するのが難しいなら本線になることもありそうです。メンツ候補不足なら他の浮き牌へのくっつき狙いでからを切ることもあり、その後メンツ候補が足りて1シャンテンになってからを引いた場合は、コーツが完成してテンパイする受けを残すに越したことはないとを残される場合もあるためです。

 から基本的にを切らないから待ちは無いという話はよくされますが、単にが2枚手出しされたというだけなら成り立たないケースもあることについてはあまり触れられたことがなかったので一応取り上げることにしました。

現代麻雀の秘技 相手に対応させる技術

基礎的な麻雀戦術理論がネット上で共有されたことで、麻雀ファン全体のレベルが上がったと言われています。その中で差をつけるための技術として、今注目を集めているのが「相手に対応させる技術」です。相手の「対応する技術」を逆手に取って、その裏をかくハイレベルなテクニックとなります。

本書ではそのような戦術を論理的な解説に定評のある平澤元気プロが説明します。
(1)読みの基礎 
(2)それを応用する技術
(3)ただしこれはやりすぎ

本書で基本的な読みのテクニックとその裏をかく技術をマスターしてください。

著:平澤 元気
単行本:1,663円
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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