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ネマタの戦術本レビュー第876回「『ウザク式麻雀学習 牌効率』著:G・ウザク その20」

ネマタの戦術本レビュー第876回「『ウザク式麻雀学習 牌効率』著:G・ウザク その20」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

第6章 テクニック

テーマ73

 今回の解説だけだと、「2ヘッドでは浮かせ打ち、3ヘッドは浮かせ打ちしない。」と考えた方もいるかもしれません。確かに多くのケースはそれでいいのですが成り立たない場合もあります。

 例えばの形。ピンズの中ぶくれを残すとして、3ヘッドだから端寄りのトイツを落としてシャンテン戻しと考えがちですが、周りをツモった場合にトイツを落としても1シャンテンにならないのがデメリット。ソーズでメンツが完成した場合も、を浮かせたくっつき1シャンテンの方が勝ります。

 よって正確に言えば、浮かせ打ちする選択を打A、しない選択を打Bとするなら、Aにくっついた時にB以外の牌を切ることになるなら打A、結局Bを切ることになるなら打Bがよいということになります。これも言葉でとらえるとややこしいので、実際に一手先の形を想定して判断されることをお勧めします。

テーマ74

 どちらのヘッドを落としても浮かせ打ちの変化が残るケースもあります。変化同士を比較する際は、「変化の量より質優先、ただし強い変化が1種だけの選択よりは、それなりに強い変化が複数ある選択を優先。」というのが一つの目安です。例題Aは打としても三色変化をみるのはツモだけなので、どちらかと言えば打がよさそうです。もしツモでも三色をみた方がよい局面と判断するなら打というところでしょうか。

 両方の変化を残すためにリャンメンを落とす選択もあります。リャンメン落としなら三色だけでなく、ピンズ変化のメンタンピンイーペーコーもあります。

欠点はもちろんツモでリャンメンテンパイに取れないところ。オーラス逆転のために満貫必要となるなら、リャンメンを残してツモでも高め裏条件ですから、裏に頼らず満貫への手変わりが複数残るので落としに分がありそうです。

テーマ75

 テーマ74の手牌からのリャンメン落としは点数状況によっては有力という程度でしたが、例題Aはリャンメンを落とすロスが少ないうえに直接三色がつく受け入れもある。先にをツモってテンパイした時以外は損にならないので、平場でも打が有力です。例題Bは直接三色がつく受け入れはないですが、三色変化は更に多いので同様に打とします。

 例題Cは打か打の比較と考えると、第3の選択肢打に気付きにくくなります。実際に選択するかどうかは別として、選択肢は広く持つように心掛けましょう。

 

ウザク式麻雀学習 牌効率

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著:G・ウザク(@mjbook
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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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