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ネマタの戦術本レビュー第875回「『ウザク式麻雀学習 牌効率』著:G・ウザク その19」

ネマタの戦術本レビュー第875回「『ウザク式麻雀学習 牌効率』著:G・ウザク その19」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

メンチンの待ち探し

テーマ69

 「メンチンの待ち探し」は客観的な正解が何かが分かっているうえに、正解を導くのが難しい問題も多いため、プロ団体の試験で必ず出題されます。実戦で難しい待ちのメンチンをテンパイすることはそうありませんが、待ちを素早く見抜くことができるようになれば、それだけ手牌を認識する力がついているということなので受け入れの見落としといったミスも減ります。

テーマ55でも取り上げましたが、多面チャンへの対処法は、大きく分けて次の3通りがあります。

①1〜9を加えてアガっているかを確認する
②多面チャンの形を1つの組として覚える
③メンツを抜き出して待ちを確認する

 本書は7枚形を覚えて、キー牌を中心にその形を抜き出す方針で待ちを探していますが、より暗記に頼らず、体系的に待ちを探すのであればこちらの「多面張理論」がお勧めです。

 7枚形を抜き出せればひと目で解ける場合は本書のやり方が早いですが、暗記で対応するとなると10枚、13枚形を押さえておく必要がある難問でも確実に解くことを目指すうえではこちらの方がよいでしょう。

テーマ70

 アンコがつながっている時は複雑な多面チャンができやすいです。アンコが複数ある場合は必ず両方の抜き出し方を試すようにしましょう。

 例題Bのように、だけでなく遠いスジのも待ちになっている場合も見落としやすいです。リャンメン待ちが見つかった場合は、3メンチャンまで伸びていないかを確認することを怠らないようにしましょう。

テーマ71

 例題Aはでアガって、一通がついて高め倍満と喜んではいけません。九蓮宝燈です(笑) 例題Bは右端に着目すればペンしか待ちになりようがないことが分かりますが、だからといって右端だけ見てペン待ちと決めつけると、実はノーテンかもしれないので注意しましょう。

 問題Cはアンコとシュンツがつながって待ちを作るケース。789を抜けば3334568が残り、6668と同じことなので78待ち。これも見落としやすいので押さえておきましょう。

テーマ72

 メンチンの待ち探しでも、体系的に解くのが難しいのがイーペーコー含みの問題です。イーペーコーを抜き出して考えるというのが一つのやり方ですが、イーペーコーが待ちに関わらないケースでは二度手間になるのが難点です。

 今回のケースはどちらもイーペーコー含みのシャンポン形なので、形を覚えている人には易しい部類だと思います。もっと複雑で、体系的に解くのも難しいケースについては、上述の「多面張理論」に例外パターンとして取り上げられているので、興味があれば御参照下さい。

 

ウザク式麻雀学習 牌効率

もっとも早くテンパイするには? アガリへの効率的な考え方とは? これまで発行した「麻雀傑作何切る300選」「麻雀定石何切る301選」の理解がぐっと深まる「牌効率」の考え方をやさしく解説。「何切る」読者なら絶対に欲しくなる、そしてこの本を買った人は逆に「何切る」本が欲しくなること必至!

【ココがPOINT!】
1 これまでの問題集スタイルの「何切る」シリーズに対し、参考書的立ち位置。難解だった問題が理解できるように。
2 例題をまとめてインデックス的に再掲することで、繰り返し解くことができる!
3 イラストが入り、初心者でもすらすら読める!

著:G・ウザク(@mjbook
単行本:1,404円
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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