- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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メンチンの待ち探し
テーマ69
「メンチンの待ち探し」は客観的な正解が何かが分かっているうえに、正解を導くのが難しい問題も多いため、プロ団体の試験で必ず出題されます。実戦で難しい待ちのメンチンをテンパイすることはそうありませんが、待ちを素早く見抜くことができるようになれば、それだけ手牌を認識する力がついているということなので受け入れの見落としといったミスも減ります。
テーマ55でも取り上げましたが、多面チャンへの対処法は、大きく分けて次の3通りがあります。
①1〜9を加えてアガっているかを確認する
②多面チャンの形を1つの組として覚える
③メンツを抜き出して待ちを確認する
本書は7枚形を覚えて、キー牌を中心にその形を抜き出す方針で待ちを探していますが、より暗記に頼らず、体系的に待ちを探すのであればこちらの「多面張理論」がお勧めです。
7枚形を抜き出せればひと目で解ける場合は本書のやり方が早いですが、暗記で対応するとなると10枚、13枚形を押さえておく必要がある難問でも確実に解くことを目指すうえではこちらの方がよいでしょう。
テーマ70
アンコがつながっている時は複雑な多面チャンができやすいです。アンコが複数ある場合は必ず両方の抜き出し方を試すようにしましょう。
例題Bのように、だけでなく遠いスジのも待ちになっている場合も見落としやすいです。リャンメン待ちが見つかった場合は、3メンチャンまで伸びていないかを確認することを怠らないようにしましょう。
テーマ71
例題Aはでアガって、一通がついて高め倍満と喜んではいけません。九蓮宝燈です(笑) 例題Bは右端に着目すればペンしか待ちになりようがないことが分かりますが、だからといって右端だけ見てペン待ちと決めつけると、実はノーテンかもしれないので注意しましょう。
問題Cはアンコとシュンツがつながって待ちを作るケース。789を抜けば3334568が残り、6668と同じことなので78待ち。これも見落としやすいので押さえておきましょう。
テーマ72
メンチンの待ち探しでも、体系的に解くのが難しいのがイーペーコー含みの問題です。イーペーコーを抜き出して考えるというのが一つのやり方ですが、イーペーコーが待ちに関わらないケースでは二度手間になるのが難点です。
今回のケースはどちらもイーペーコー含みのシャンポン形なので、形を覚えている人には易しい部類だと思います。もっと複雑で、体系的に解くのも難しいケースについては、上述の「多面張理論」に例外パターンとして取り上げられているので、興味があれば御参照下さい。
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