麻雀ウォッチ

日本最大級の麻雀専門ニュースサイト!プロ雀士やイベントの情報をはじめ動画やマンガ・アニメ、アーケードゲーム情報まで麻雀関連の事柄全てを網羅します

学生麻雀連盟
ネマタの戦術本レビュー第1032回「『麻雀勝ち確システム』編 その31 著:山越貴広」

ネマタの戦術本レビュー第1032回「『麻雀勝ち確システム』編 その31 著:山越貴広」

CABO求人麻雀BarWatch
ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

SYSTEM119

牌の組み合わせは浮き牌、フォロー牌、ターツ、トイツ、順子、刻子のいずれか。テンパイした時点でリーチ、アガリ牌が来たらアガる前提であれば、リーチ宣言牌がトイツ、順子の一部のケースはありません。よって、前3つのケースを否定できれば、おのずとリーチ宣言牌は暗刻からの切り出しだったということが分かります。暗刻で持たれているというのは強い情報ですが、今回の牌図はそれほど作った感がないので、実戦でも意外と読めることが多いのかもしれません。

SYSTEM120

暗刻からの切り出しならテンパイする前は雀頭無しの1シャンテン。つまりまたぎスジを通せることになります。

暗刻の切り出し読みでこんな闘牌シーンを考えてみました。オーラス牌図の河で対門がリーチ。リーチ棒が出たことで満貫出アガリでトップになったところでテンパイ。リーチの危険牌を切れば単騎のホンイツ、チートイツテンパイ。ギャラリーが「リーチの現物で絶好の待ち!」と思っているところにノータイムで打リーチして数巡後にツモアガリ。満貫出アガリでいいので、ホンイツを崩しても1600-3200で逆転。止めた牌がリーチの当たり牌だったのも、ツモれたのも偶然。ただがもう山に残ってないと分かったが故の判断ですが、ギャラリーにとてつもない衝撃を与えるというものです。良かったら使ってやって下さい(笑)

SYSTEM121

オーラスの逆転条件を緩和するために、ラス前に安手でもいいからアガっておく。昔からよく言われる重要な技術です。

しかし、この手の問題でよく取り上げられるのは、「満貫ツモ」「跳満ツモ」のようにツモ条件が多いですが、「ツモ条件が出アガリ条件になる」ことによっても逆転率を大きく高めることができます。

牌図は巡目に余裕がなく親もテンパイしてそうとなると流石にテンパイを取ることになりそうですが、運良く満貫を出アガリできた場合は次局は満貫ツモ、跳満出アガリ条件になります。オーラス跳満ツモでも届かないとなると逆転はかなり絶望的ですが、0%が3%になるのと、5%が10%になるのでは後者が上。人の感覚だとどうしても前者を過大評価しがちなことも踏まえると、あまりツモ条件にこだわらず、より逆転条件を緩和できるチャンスがあればもう少し積極的に狙ってもいいのではないでしょうか。

SYSTEM122

逆転条件を把握するために必要なのはもちろん点数計算の知識。人はぼんやりと覚えるだけでいいなら意識しなくても大量の情報を覚えることが出来ますが、正確に暗記しておく必要があるものは、意識していないといつまで経っても覚えられません。苦手な人はこれを機会に、ツモった時に縮まる点差も含めて覚えてしまいましょう。

麻雀勝ち確システム

1巡でも早く敵を押さえつけ自由に打たすな!!システムだけで天鳳最速十段、2年連続関東最強位の山越貴広さん(@yamakoshitenhou)によるプロが書けない異端の戦術!!

限りなくシンプルに、すぐに取り入れられる戦術集。

史上初「1ページ1戦術」構成!
無駄を一切排除!
どのレベルの人が読んでも「ぱっと視覚的に」分かりやすい!
システムとして取り入れやすい手軽さを最優先してます。

著者の麻雀の中心であるリーチから始まり、今まで皆さんがあまり使ったことのないであろう戦術、また麻雀を打つ上で大事な「メンタル」についても。フリー、大会、天鳳、どのフィールドでも必ず成績は上がり、麻雀が今よりもっともっと楽しくなることでしょう。

購入はこちら

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

新着記事

Return Top