- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。
SYSTEM110
メンツ手でリーチしてアガった時に裏ドラが乗る確率は3割程度、一発がつく確率は1割程度。更にツモ条件となると逆転できる可能性はアガった時の2割程度というところでしょうか。それでも限定的な三色、一通への手変わりを狙うよりはまだ逆転できる可能性が高そうです。裏ドラも手変わりも抽選という不確定要素に頼ることには変わりありません。好き嫌いではなく、最も勝率を高めるにはどうすればよいかを意識しましょう。
SYSTEM111
ここからタンヤオとなると新しく3ブロック作ることになります。三色、一通なら新しく作るブロックが1つだけで裏ドラ無しでも条件を達成できるので、流石にそちらが本線でしょう。それこそ、リーチツモドラドラ(表ドラか裏ドラ)の方がまだ現実的かもしれません。
とはいえ、アガリに遠い配牌から中張牌をかき集めていつの間にかタンヤオになっているというのもよくあることではあります。満ツモ条件ならリーチツモタンヤオドラ(裏)は常に意識しておきたいところです。
SYSTEM112
満ツモ条件の場合、同じ1翻役でも平和はリーチツモ裏でも届きませんが、タンヤオ、役牌、そしてイーペーコーなら条件を満たします。
のような中ぶくれ形はリャンメンを作りやすい形でもあるので、個人的には普段からイーペーコーも結構意識していますが、満ツモ条件ならなおのこと価値が高まります。
SYSTEM113
満ツモ条件につき普段意識しやすい平和の価値が薄い。普段は価値が高いマンズ4連形を切ることになる。イーペーコーの受け入れがほぼ消えているが、その受け入れを含めなくても最も逆転可能な受け入れが多い選択が変わらない。順子が並んでいる手牌なので刻子ができる受けを見落としやすい。ミスしやすい要素がこれでもかというくらい揃った問題です。私も同じ局面になったら打としてしまいそうです。手牌の形から何を切るを覚えることも必要ですが、実戦ではあくまで局面に応じて、最も勝率を高めるためにはどうすればよいかで判断するようにしたいですね。
麻雀勝ち確システム
1巡でも早く敵を押さえつけ自由に打たすな!!システムだけで天鳳最速十段、2年連続関東最強位の山越貴広さん(@yamakoshitenhou)によるプロが書けない異端の戦術!!
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著者の麻雀の中心であるリーチから始まり、今まで皆さんがあまり使ったことのないであろう戦術、また麻雀を打つ上で大事な「メンタル」についても。フリー、大会、天鳳、どのフィールドでも必ず成績は上がり、麻雀が今よりもっともっと楽しくなることでしょう。