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ネマタの戦術本レビュー第1028回「『麻雀勝ち確システム』編 その27 著:山越貴広」

ネマタの戦術本レビュー第1028回「『麻雀勝ち確システム』編 その27 著:山越貴広」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

SYSTEM99

麻雀順位予想計算機で調べたところ。南1局でこの点数状況だった場合、自分のトップ率は17.1%、ラス率は13.9%。ここで対門から1000点をアガって南2局になると、自分のトップ率は18.5%ラス率は9.1%になります。東1局の1000点アガリと比較すると、トップ率こそそれほど上がらないですが、ラス率は大きく下がるのでかなり効果的です。天鳳ルールならなおのことラス目の親番を流すことが重要であることが分かります。

SYSTEM100

トップ縛り、トビ無しとなると、天鳳鳳凰卓の対局がベースになっている計算機の結果をそのまま用いることはできません。とはいえ、この時点で残り1000点の対門のトップ率が0%に近い(計算機上では0.1%)ことは間違いないでしょう。0%に近い対門の親を流してトップ率を0%に出来たとしても、自分のトップ率はさほど上がらなそうです。

ここで1000点を上家からアガった場合、トップ率は25.5%から29.5%に上がりますが、8000点なら下家からアガっても、トップ率は何と50.3%。上家をまだ逆転していないのにトップ率で上家を上回ります。これはおそらく、「次局下家の跳満ツモで対門がトビ、上家が親かぶりしてトップ終了」といったケースも含まれるためと思われるので、最強戦ルールなら流石に上家の方がまだトップ率で勝るとみます。

とはいえ、トップ縛りだとしてもこの局面なら、親があるとはいえ既にトップが絶望的な対門の親を軽く流すよりは、ここでトップを捲れる手を作ることを考えた方がよいとみます。もちろん元々高打点の手を作るのが困難な手牌の場合はこの限りではありませんが、既に0に近いものを0にしようとする必要性は薄いと考えます。

SYSTEM101

この局面で下家のトップ率は97.6%。トップ縛りでなくても2.4%は逆転があるとなると、こんな点数状況でも意外なくらい逆転の可能性が残っていることになります。もし1000点を上家からアガった場合、自分のトップ率は0.8%のまま上がらず、下家のトップ率は98.7%にまでなります。

ただし、対門が4000オールをアガった場合、下家のトップ率こそ95.1%まで下がりますが、自分のトップ率も0.3%にまで下がります。そうなると、高い手が狙えるチャンスならわざわざ安手で流すこともないですが、アガれるとしたら安手が精一杯の場合は、親に期待するくらいなら自分でアガって、自分の親番に期待するのがよさそうですね。

麻雀勝ち確システム

1巡でも早く敵を押さえつけ自由に打たすな!!システムだけで天鳳最速十段、2年連続関東最強位の山越貴広さん(@yamakoshitenhou)によるプロが書けない異端の戦術!!

限りなくシンプルに、すぐに取り入れられる戦術集。

史上初「1ページ1戦術」構成!
無駄を一切排除!
どのレベルの人が読んでも「ぱっと視覚的に」分かりやすい!
システムとして取り入れやすい手軽さを最優先してます。

著者の麻雀の中心であるリーチから始まり、今まで皆さんがあまり使ったことのないであろう戦術、また麻雀を打つ上で大事な「メンタル」についても。フリー、大会、天鳳、どのフィールドでも必ず成績は上がり、麻雀が今よりもっともっと楽しくなることでしょう。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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