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ネマタの戦術本レビュー第1053回「『麻雀技術 守備の教科書』編 その21 著:井出洋介 小林剛」

ネマタの戦術本レビュー第1053回「『麻雀技術 守備の教科書』編 その21 著:井出洋介 小林剛」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

第六章 押し引き・手組のポイント

CASE65 数牌落とす場合は内側の牌から

「内側の牌から」というよりは、「危険度の高い牌から」と押さえておいた方がよいでしょう。本書でも指摘されているように、内側の牌が安全になる場合もあります。

序盤ならどちらから切っても放銃リスクは大差ないので変化も考慮。外側から切ることで相手に待ちを絞らせにくくする効果もあります。うまく使い分けたいですね。

CASE66 安全牌を考慮してメンツを選択する

アガるためには放銃しない必要があるので、手牌の価値に大差なければ、放銃リスクの低いターツを落としていくことで、放銃率が下がるだけでなく、アガリ率を上げることができます。

逆に、誰もテンパイしてなさそうなうちは、将来他家に安全そうな方を残します。他家のテンパイが入った時にオリやすいというだけでなく、安全そうな牌の周辺は他家に使われている可能性も低くなるのでアガリ率を高めることにつながるからです。

CASE67 手牌10枚以下でも守備的に打つ方法

アガリに遠い手では役牌トイツがあってもスルーすることもありますが、少なくともアガリやすさに関しては、1メンツと手役を確保できるのでポンに軍配が上がります。

しかし、1つ鳴いたからとそのままテンパイ一直線に打つのは、アガリ率がそれほど上がらないのに対して放銃率を大きく上げる恐れがあります。そこで本書のように、1つ鳴いたうえで安牌候補を残しながら打つという選択が候補に挙がります。

基本的にテンパイさえすれば、安牌が無くてもそれほど問題にはなりません。序盤なら他家リーチが入る前にもう1手進むくらいなら十分期待できるので、個人的には序盤なら牌姿D程度の2フーロもします。フーロ率が高く放銃率も高いタイプの打ち手はこれよりアガリに遠いうえに安牌が少ない仕掛けになっていることもしばしば見受けるので、鳴くこと自体が問題というよりは、鳴いている時に安牌候補を意識できていないことに問題があると言えそうです。

麻雀技術守備の教科書

いちばんやさしい麻雀の守備の本
“じっくり型”井出洋介と、“スピード型”小林剛
二人の守備の名人が基本から丁寧に解説しました。

打ち筋が正反対の二人だから導き出すことができた
「全プレーヤー必須の知識」

【この本の特徴】
・麻雀の第一人者井出洋介と、Mリーグ出場のトッププロ小林剛の共著!
・リーチされたら?食い仕掛けされたら? 振り込まない方法を解説!
・「捨て牌読み」「ベタオリ」の技術がわかる!
・「守備を見据えた攻め」「押し引き」もわかる!
・弱気になって守るのではなく、勝つための「守る勇気」を身につけることができる。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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