- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。
第六章 押し引き・手組のポイント
CASE68 どうしても切れない危険牌はチーして使い切る
本書のチーのような手筋。本書の内容を理解されている方であれば誰しも、実際にやられてみればすぐに鳴きの意図に気付くことができると思います。
しかし理解はできても、実戦ではなかなか出来なかったりするのがこの手の手筋。平和の1シャンテンであることばかりに気が向いて、が不要だけど危険で切りたくない牌としか認識できていないためです。「切れない牌」「切りたくない牌」ではなく、「切らずに使うことを考える牌」であると認識できれば、おのずとチーという選択肢があることに気付けるようになると思います。
CASE69 放銃してもアガリ点数が安くなりそうな牌を切る
トイツを落とせば1シャンテンの場合にどちらを切るか。スジで持っている牌を切ればテンパイの場合にどちらを切るか。実戦で何度となく出くわす選択です。これも説明を聞けば納得のいくところだと思いますが、実戦では有利な選択を選べてないことが多いものです。どっちでもいいやとなる前に、少しでも有利な方を選ぶための合理的思考を身につけましょう。
CASE70 危険牌を切らずに形式テンパイを狙う
巡目が十分あるうちの役有りテンパイはアガリ牌が出るかツモるかしなければ加点できず、アガれなかったとしても失点するとは限りませんが。流局間際の形式テンパイは流局さえすれば加点できて、テンパイしていない場合と比べて3000点ほどの差がつきます。こう考えると形式テンパイの価値の高さが分かりやすいと思います。
よって、多少放銃リスクがあっても形式テンパイが取れるなら取ることが多いのですが、放銃リスクを減らせるならそうするに越したことはありません。通常の役有りテンパイはツモ番が多ければ多いほどよいですが、形式テンパイならツモ番が少なければ少ないほどよいので、このあたりもうまく頭を切り替えて対応できるようにしましょう。
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