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ネマタの戦術本レビュー第1051回「『麻雀技術 守備の教科書』編 その19 著:井出洋介 小林剛」

ネマタの戦術本レビュー第1051回「『麻雀技術 守備の教科書』編 その19 著:井出洋介 小林剛」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるものを取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

第五章 鳴きへの対応

CASE57 マンピンソウの法則から待ちを推測しよう

マンピンソウの法則というよりは、鳴きによって晒されていない牌が待ちになりやすいと考えた方が分かりやすいかもしれません。タンヤオはヤオチュウ牌が使えないので、自然とマンピンソウの法則が成り立ちやすくなります。

逆に言えば、鳴きによって晒された牌が待ちになるケースは、からピンズを仕掛けるといった食い伸ばしの仕掛けがあった場合。ターツ落としがあれば浮き牌をターツにするような仕掛けが入った可能性が低くなるので、なおのこと法則が成り立ちやすくなります。

CASE58 ダブ東ポンに対する他家の対応

高い手は振らなくてもアガられてしまうだけで順位が悪化しまいます。この手なら打としてもロスはのみ。アガリまで遠く、ツモがかみ合った時に押す手順を残せる手牌であれば、絞ることも考慮に入れましょう。

CASE59 鳴きに対して勝負している他家も警戒する

すぐにでも良形ターツができて1シャンテンになりそうなうえにタンピン三色まである2シャンテン。特に条件が無ければかなりの勝負手です。

しかしこれが下家がホンイツテンパイ濃厚。危険牌が2枚浮いているとなればほぼ降りることになります。ホンイツに降りるだけなら簡単なので、ここから不用意な放銃があるとすれば、別の他家も勝負手をテンパイしているケース。目立つ仕掛け以外の他家にも警戒が必要です。手牌を崩すことに抵抗があるとこの手のミスをしがちなので、押さない方がよい危険牌が複数浮くようなら、「それまで勝負手だった」ことに気を取られないようにしたいですね。

CASE60  すでに鳴いている人が、鳴かなかった牌は通りやすい

例外はノベタンや、後からターツができたといったそもそも鳴けなかったケースが考えられますが、今回の河でヤオチュウ牌が後から切られたとなればその可能性も否定できそうです。通ると読める牌が多いということは、通るかどうか分からない牌はなおのこと危険になるということでもあるので、手役も高打点も確定している仕掛けに対しては、リーチと同じかそれ以上に押し返ししづらいということも合わせて押さえておきましょう。

麻雀技術守備の教科書

いちばんやさしい麻雀の守備の本
“じっくり型”井出洋介と、“スピード型”小林剛
二人の守備の名人が基本から丁寧に解説しました。

打ち筋が正反対の二人だから導き出すことができた
「全プレーヤー必須の知識」

【この本の特徴】
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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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