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ネマタの手組の達人 第37回

ネマタの手組の達人 第37回

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 ドラ

「23322」の形に取れる1シャンテン。雀頭を固定する選択()なら対子が刻子になっても聴牌しますが、搭子を固定する選択()だと良形変化が残しやすい。どの選択も有力そうで比較が難しいですが、今回もこれまで通り、搭子が門子になった時の手牌を評価していきましょう。選択肢の中で打以外はで聴牌するのでまずはそこを比較。打ならカン。打ならカン聴牌にも取れますが…

の場合は引きでカン聴牌に取らず、打とする手があります。引きでリャンメン待ち以上の聴牌。これなら聴牌に取らない方がアガリやすいでしょう。打点についてもタンヤオが崩れる場合がありますが、平和、一盃口の分でどちらかと言えば高くなりそうです。打としてを引いても同様に聴牌外しが有力と言えます(引きなら聴牌に取っても一盃口がつくが、聴牌外し側に二盃口がつく変化まである)。

3つの中では打が有力そうなので、今度は打と打の比較。打はソーズの変化が無くなりますが、引きでも待ちで聴牌します。

としてを残した場合。ソーズの良形変化は聴牌にも取れるに加えて。合わせて6種18枚。のような4連形を残すことによる良形変化4種14枚よりやや多いですね。代わりに引きの1種4枚で良形聴牌を逃しますが、4巡目なら手変わり優先に分がありそう。巡目が深く手変わりを待つ猶予が無ければ打に傾くというところでしょうか。

特に場況を想定しなかったので打という結論になりましたが、今回のように「いずれの選択肢も他の選択肢の上位互換ではない」場合は、場況によって判断が変わり得るということも同時に押さえておきましょう。ソーズの中でも待ちが強く、ソーズよりピンズ変化を手厚く残したいのであれば打が場に多く見えて薄いが、その分カン待ちが強いとみるなら打が候補に挙がります。

特に断りを入れない限り問題は四人打ちを想定していますが、ピンズとソーズの二色にしか中張牌が無い三人麻雀であれば、今回のような問題は場況主体で判断することがむしろ多いかもしれません。麻雀は手牌こそが最大の情報なので、「場況による」という言葉はあまり好みではありませんが、手牌だけで判断すると微妙な場合は、場況に応じた選択も意識できるようにしておきたいですね。

手組の達人第38回

 ドラ

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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