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ネマタの天鳳日記 第76回

ネマタの天鳳日記 第76回

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 「勝つための現代麻雀技術論」では、「とりあえず麻雀研究始めました」の研究を多数参考にさせていただいています。現在はtwitter(@nisi5028)で毎日何切る問題を更新されているので、よろしければそちらも御参照下さい。

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 ある日のお題。ダマでも出アガリ30符4翻の手でリーチするかどうかという問題でしたが、どこかで見たことがあるようなと既視感を覚えます。

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 そうです。第2回で取り上げた問題と条件がほとんど同じです。よって打リーチ、打ダマに加え、打リーチが候補に上がります。第2回では大雑把な仮定、計算に基づいて、打リーチや打ダマよりも打リーチの方が若干有利ではないかと推測しました。

 シミュレート及び牌譜解析によると、局収支のうえでは打ダマよりは打リーチが有利。打リーチと打リーチがほぼ互角、局収支で互角なら、アガリ率優先で打リーチが有力であることが多そうという結果が出ています。

45赤5からの赤5切りリーチ - とりあえず麻雀研究始めてみました

先制両面ダマ4ハンを牌譜解析 - とりあえず麻雀研究始めてみました

 打リーチとした場合の待ちがどの程度アガリやすいかについては、あくまで仮定の域を出ませんが、今回の河ならが浮き牌(の周辺が待ちにならない)のケースを否定する要素も特にないので、結論が変わるほどではないとみます。

 第3回のように、赤5のまたぎがかえって警戒されかねない場合もあるので、その辺りは場況や他家の打ち筋に応じた判断が必要になります。

 一昔前の、確率、データを重んじる麻雀戦術書では、「他家からの出やすさは計算できないから考慮に入れない」とされることもありましたが、現在では他家からの出やすさも考慮した定量的な判断が出来るようになりました。

 今まで分からなかったこと、あるいは分かった気になっていたことが分かるようになると、麻雀を打つモチベーションも上がりますね。麻雀研究の今後の展開が益々楽しみになりました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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