雀頭がありませんが、メンツとメンツ候補が5つあるのでメンツ候補オーバーの手。以外のメンツ候補はいずれもチャンタ絡みです。
それならを引いた場合も、のカンチャンより重なりでチャンタの4メンツ1雀頭の候補が揃う浮き牌が残っていた方が有利なので打。メンツを逃すツモでも、今度は打としてツモからの純チャン三色まであります。
チャンタを狙うと言っても決め打つとは限りません。ツモで雀頭が出来たので、今度は雀頭の789三色や他のメンツ手もあるので打。
アガリの形は4メンツ1雀頭ですから、唯一の雀頭は言うなれば完成品。雀頭落としがさほど悪くない手牌ならそこまで珍しくはないですが、大抵は先に切った方がよりよい手牌になるような浮き牌かメンツ候補があるもの。
から打か落としかといったメンツとの比較を除けば、唯一の雀頭を切るのが最善であることは稀です。
チャンタか三色と思いきや、ツモの一通変化もある形になりました。高打点を狙うなら「安め拒否」とよく言われますが、実際は、「高めの受け入れを増やす」ことが肝心です。
高めの受け入れを増やさない「安め拒否」では、アガリ逃しが増えるのは勿論、「安めを受け入れた先に残る高打点変化」を逃すこともあります。
結局平和のみリーチになりましたがこれはこれでよし。アガリに近づけば近づくほど手変わりのチャンスは減る一方、受け入れを狭めるリスクが大きくなるので、高打点への受け入れ、変化についてはアガリに遠い段階こそ重視すべきです。
しかし、アガリに遠い段階ほど手作りの方針が見えづらく、アガリに近い段階ほど手変わりの存在もはっきり見えるようになるので、見た目でなんとなく打牌選択を決めていると逆になりがち。手役を狙うかどうかは別として、配牌の時点では狙えそうな手役を確認しておく、そして手牌の価値を正しく知ることが肝心です。
運良くをツモって裏1で満貫。これでトップとの差がかなり縮まりました。次回へ続きます。