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ネマタの天鳳日記 第155回

ネマタの天鳳日記 第155回

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01

 トイツが4つあるのでチートイツ2シャンテンにも取れる牌姿。打としてを引いても、マンズで先にメンツができなければ良形テンパイにならないうえになってもリーチのみかメンピン止まり。それならを残して両天秤に受けます。

02

 を切ればタンヤオ確定ですがツモで高め234三色のテンパイを逃します。ツモでも三色になる方が有利なのでこれならマンズ落とし。1枚切れですが、受け入れ1枚差よりは、ツモでカン三色テンパイになった時に、の順で切っていた方が待ちが読まれにくいことを優先。河を作るのも、「よりよい受け入れ優先」の一環です。

03

 南家からリーチが入りこちらは三色が崩れるツモ。親なら悪形のみ手の追いかけリーチすらベタ降りに比べればマシですが、現物トイツを落としつつにくっついてメンタンピンになることもあります。そこまで都合がよくなくてもテンパイ料が取れるチャンスは十分あるので、追いかけリーチがはっきり有利というほどでもないなら回し打ちが勝るとみます。

04

 が通っていれば一発ツモを逃したことになりますが、「打牌比較は線ではなく点で考える」どこまで行っても今ここでの判断です。この手牌、局面なら追いかけリーチが有利と判断する以上追いかけます。

05

 のうち最後の1枚を引いてツモアガリ。しかも南家と同テン。全くの偶然ですが、から切っていなければこのアガリはありませんでした。結果論とはいえこういう手をアガれると気持ちがいいものです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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