2月に行われたゆるゆる麻雀会でのお話。をポンした下家が
ポン打
、
ポン打
。ホンイツ傾向の3フーロですが、手順が特徴的なので手牌構成を絞れそうです。
ポイントはから
を切っているのに
をポンして打
としているところ。
が単なる浮き牌であるならこの手順は有り得ません。しかも
がポンされているので、
がフォロー牌であったケースも無さそうです。
浮き牌でもなく、フォロー牌でもないとなると、はターツの一部。
+メンツのカン
テンパイから、
をポンして
単騎。残りのメンツがコーツならポンすることでトイトイがつくので、待ちが絞られやすくなるといっても鳴きの一手です。
この時私は親で、と
が浮いた平和ドラ1の1シャンテン。先述の読みから
は通るということが分かっているので打
。しかし
については、
+コーツの
テンパイから、トイトイをつけるために
をポンして
単騎に受けているケースを否定できません。どちらのパターンも出現率が同じとするなら、
は50%の確率で当たり。打点はホンイツトイトイ中で満貫。親の平和ドラ1をテンパイしたとしても押すに見合わなそうです。
しかし、この手順で単騎と
単騎の可能性が等確率ということもないでしょう。下家は実際には
の
単騎でテンパイしていたのですが、もし
単騎とするなら、
を鳴く前は
ポン
ポン
ゆるゆる麻雀会では符計算を用いないので、ツモっても1000−2000止まりですが、
をポンしているとはいえ
待ちはアガリやすそうなところ。カン
に比べればスルーされることも多そうです。
また、単騎だとすると、
をポンする前は
ポン
でカン
テンパイ。
なら大半の方は
をポンしてテンパイに取ると思われますが、前者の形ならこのままでも良形変化が多いのもありスルーされることも多そうです。
が当たり牌になるのはこの2回の鳴き判断でいずれも鳴きが選ばれた場合。2回とも必ず鳴く打ち手と同卓しているとすれば、
:
=1:1で放銃率50%ですが、2回とも鳴かれる確率が50%とするなら、
:
=4:1で放銃率20%。20%なら親の平和ドラ1テンパイで
を勝負できそうです。この後下家から単騎の待ち替えが入らなければ、
が通った時点で
の放銃率は100%になりますが、
をつかむより自分のリャンメン待ちのアガリ牌をツモるか他家から出る確率の方がずっと高いのですから、
をツモった時に降りるためにダマにするくらいなら、加点優先のリーチでしょう。
第159回でお話しましたように、私はツモ切り手出しをほとんど覚えられません。それなのに何故この話を覚えているかといえば、「どのような局面なら読みを使えるのか」を知識として押さえているので、目にした光景が自然と記憶に残っているからに他なりません。年齢とともに記憶力は衰えますが、知識として一度定着したものは簡単に忘れませんし、忘れたとしても言語という形で書き直していれば思い出しやすいです。