麻雀ウォッチで大好評公開中の小林剛(麻将連合・U-NEXT Pirates所属)、中里春奈(最高位戦日本プロ麻雀協会所属)による初心者麻雀講座「おしえて!はるごー先生」が、4月22日発売のNintendo Switch用ゲームソフト『銀星麻雀DX(ぎんせいまーじゃんでぃーえっくす)』に収録されました!
【麻雀初心者講座】第1話 麻雀牌とアガリ形
ゲームの詳細はこちらの記事から!
発売されたゲームを実際にプレイ!感想を伺いました!
はるごー先生の感想
───はるごー先生の動画第1回が投稿されたのは2019年6月19日ということで、約3年の時を経てゲームになりました。この企画をいただいた時の感想は?
小林「想像もしてなかったですし、あの動画がどこにどういう風に使われるんだろうって思いました(笑)。麻雀教室モードで使われていて納得しました」
中里「まさか、ゲームになるなんて思ってもみませんでした。動画の内容を使っていただけてとてもありがたいです。いろんなところで麻雀教室の講師をしていますが『はるごー先生を見て麻雀を覚えた』っていう人がたくさんいらっしゃるんですよ。それが改めてゲームになったことで、実際に麻雀をやってみたいって方が増えるんじゃないかと思うので、すごく嬉しいです」
───実際にゲームをプレイした感想は?
小林「初心者の方にもすごく分かりやすいと思いました。シャンテン数が表示されたり、なんとなく『この牌が安全そう、危険そう』っていうヒントが出たり、テンパイしたときの待ちも親切に教えてくれるヘルプ機能が多数備わっているし、牌の読み方を読んでくれるところも、他のゲームにはなかなか無い機能だなと気付きました」
中里「普段講師をしているときは、イーシャンテン、あと一歩でテンパイ、っていうのは教えるんですけど、シャンテン数って難しいので、リャンシャンテン、サンシャンテンとかは教えないんですよね。このゲームはそこもゆっくり確かめながら手を進められるので、手牌の全容を把握しながら考えられるのは良いことかなと思います」
「あと、一手戻せる『まった』という機能があり、教室では切った牌は戻せないから別のルートを考えようって教えるんですが、この機能があることで、失敗してもやり直すことができるので、焦らずに考えられて良いなと思いました」
小林「ヒントは何回か使いましたが、そんなに変な選択はなかったですね。ストレートで良かったです」
中里「動画を撮影した時期が、ちょうど私が髪を切りたいなと思っていたときで、髪型が結んでたり短かったりして項目毎にコロコロ変わってるな~って(笑)。変化も楽しんでもらえたらと思います」
───このゲームを使ってルールを覚えたあと、麻雀店などで対人で遊ぶことはできますか?
小林「このゲームで鍛えて、ヘルプ機能を使わなくても大丈夫だという自信が持てたらできるんじゃないかなと思います。あと速く打つことが大事ですね。5秒くらいで切れるようになれば、他の人と打っても大丈夫でしょう」
中里「役や符の詳細が回答ボタンを押すと出るんですけど、それを見る前に役がわかる、言えるようになればいいですね。対人で遊ぶ前に、このゲームでAI3人と遊べて、周りに迷惑をかけずに勉強ができるという点でとても良いと思います」
小林「いずれにせよ、麻雀店で遊ぶ場合は、スムーズなゲームの進行を目的とすることが良いかなと思います。役や点数の申告は実践した回数が大切なので、アガったら考えるのではなく、アガる前に考えて、申告できるように何度も練習することが大切です」
───どんな方におすすめしたいゲームですか?
中里「麻雀を覚えたいと思って初心者向けの本を読んでも、麻雀は専門用語が多いので、読み方もわからず、一人だと理解できずに躓いてしまうことが多いんですよね。このゲームだと、楽しく遊びながら、わからなかったところを自分の中に取り入れていけると思います。これから麻雀を覚えたいという人に是非遊んでもらいたいです!」
小林「最終的に対人で麻雀をやりたいという方の練習になればいいなと思います」
普段講師をしているはるごー先生からも大絶賛の内容でした!
ゲームを開発された株式会社シルバースタージャパン山本成辰代表取締役社長にもお話を伺いました。
麻雀に敷居の高さを感じている人に是非遊んでほしい
───銀星麻雀DX開発の経緯
「シルバースタージャパンは、囲碁や将棋などのテーブルゲームを多く出している会社なんですが、そのなかで『銀星シリーズ』というシリーズがありまして、『銀星囲碁』『銀星将棋』『銀星麻雀』の3タイトルを発売中です。これはどちらかというと経験者向けのゲームなんですが、これとは別に、『遊んで強くなるシリーズ』というのがあるんです。それぞれ『銀星囲碁DX』『銀星将棋DX』として発売しておりまして、それに続けて今回『銀星麻雀DX』の開発に至りました」
───囲碁、将棋と違った不完全情報ゲームの麻雀を題材にするのには苦労もあったのでは?
「そもそも社内に麻雀に詳しい人間がおらず、プログラマーやAI担当者に麻雀を覚えてもらうところからスタートしなければなりませんでしたね。また、うちのゲームは囲碁も将棋も強いAIが売りなんですが、麻雀のAIに関してもそこを強くしようと思ったのですが、最初のうちは弱かったので時間もかかりました」
───はるごー先生を起用した理由は?
「囲碁は日本棋院さんも取り扱っているようなテキストをゲームに採用しておりまして、将棋も棋士の方が作ったテキストを参考に開発したんですね。麻雀もそういったテキストを参考にしたいという思いで探した結果、はるごー先生が非常にわかりやすくて、掛け合いも面白いし、使わせてもらえたらなと思ってご連絡しました」
「実は、許可が貰えるかどうかは正直わからないなと思っていまして……。というのも、囲碁や将棋ではちゃんとした盤を使わなければ、強くならないという意見の方、『テレビゲーム』でやること自体を良く思わない方が一部いらっしゃるんですよね。だから今回もそういった理由で断られることもあるかなと心配はしていたんですが、いざ連絡とってみてみたら、とても喜んでいただけでほっとしました」
───初心者向けにゲームを作るにあたり、こだわったポイントは?
「社内でネットやアプリではやったことがあるけど、本物の麻雀牌を使って麻雀をしたことが無い人たちがいたので、その人達に一度リアル麻雀をしてもらいました。いざやってみると、やっぱりスムーズに進行できずに、チョンボも発生したりするんですよね。そもそもを『トン』ではなく『トウ』と言ってしまったり、麻雀牌の読み方すら知らない人も結構いたので、麻雀牌の読み上げ機能を入れました。他のゲームにはあまりない機能かなと思います」
「あとは、コンピューターと対戦するので、時間制限を設けなかったこと、一手戻せる『まった』、役一覧表を常にみられるようにしたところもポイントです」
「評判次第では、いろんな方の意見を取り入れてバージョンアップした続編を作ることができたらいいなと思います」
───どんな方に遊んでもらいたいですか?
「麻雀初心者の方には、経験者の方に混じって教えてもらおうと思っても、迷惑なんじゃないかとか、足引っ張ってしまうんじゃないかとか、ネット麻雀でもいきなり卓につくのは怖いなど、敷居が高くてできないって方が多いと思うんです。このゲームでは誰にも怒られないですし、失敗してもやり直せるので、麻雀に敷居の高さを感じている人に是非遊んでほしいです」
練習するにもどうすればいいかわからないという方、なんとなく怖さを感じてしまう初心者の方の悩みを払拭するゲームだと感じました!ゆっくり練習して、麻雀を楽しみましょう!