Mリーグが開幕して1ヶ月。
ようやく様々なデータが出そろってきたので、紹介しながら各チームや選手の成績を分析してみよう。(10月30日までの成績で計算)
ABEMAS リーグ最低の平均打点も開幕序盤から首位キープ
10月を終えて、首位はABEMAS。10月9日に白鳥、多井が連勝し、そこから月末まで首位をキープした。一時は414.6ポイントまで伸ばしたが、白鳥の不調が響き246.7ポイントとなっている。
22戦8勝はリーグ最多。特筆すべきはチーム平均打点が5969点とリーグ最低であることだ。(リーグ平均は6852点)
Mリーグの平均打点は、供託や積み棒の点数を含まないため、それらを含む収入で計算すると上位に入っている可能性はある。
それでもリーグ最高のポイントをたたき出したのは、要所でのゲームメイクのうまさが光ったからこそであろう。
白鳥が調子を落としているが、大黒柱の多井が安定していれば、今後も大きく崩れることはなさそうだ。
Pirates リーグ最多のアガリ回数で赤ありルールにマッチ!?
開幕戦を首位でスタートしたPiratesだったが、その後はプラスとマイナスを行ったり来たり。
10月25日に小林、朝倉が連勝し、トータルポイントを3ケタに乗せて2位に浮上した。
22戦で4勝とトップ数は少ないものの、ラスも2回と少なく、2位数はリーグ最多の10を数える。
小林はリーグ最多の32回のアガリを重ね、チーム合計で69回はリーグ最多。
平均打点も高く、赤ありルールが有利に働いているチームといえるだろう。
風林火山 18戦でラスはたった1回
18戦でラスがたったの1回という鉄壁の守備を誇る風林火山。その代償かトップのリーグ最小の3勝となっているが、トータルはプラスで1ヶ月を戦い終えた。
勝又(個人14位)のトップが無いのが気になるが、亜樹(個人11位)は男性プロと互角に渡り合い、滝沢(個人6位)は開幕前の不安を一掃して好調を維持している。
開幕直後は下位に沈んでいたが、11月に入って亜樹が連勝し、ついにトータル2位に浮上した。
勝又が復調すれば怖い存在になりそうだ。
フェニックス 55歳・近藤がチームを引っ張る
魚谷・茅森という女子二人と55歳の近藤という異色のチーム。
開幕してしばらく下位に沈んでいたものの、近藤が初出場した10月11日に連勝し、一気にトータル0ポイント付近まで戻した。
その後は成績を維持して、▲6.1ポイントとわずかにマイナスして10月を終えた。
近藤は7戦3勝でトータル128.5ポイントの個人3位。
感覚派の近藤は、打ち筋が他のMリーガーと比較しても特異に映るが、見事に結果を残しそれがファンから賞賛されている。
魚谷・茅森も近藤に引っ張られながら上位進出を目指す。
ドリブンズ まさかの失速もたろうの復活待ち
開幕戦で園田が勝利し、幸先の良いスタートをきったドリブンズ。
ABEMASの後をつけて2位をキープしていたが、10月25日にまさかの連敗で一時は200ポイント以上あった貯金を溶かした。
たろうが個人19位と調子が出てこないが、園田・村上は持ち味を発揮しており、前評判通りの力を発揮すれば,今後も怖い存在だろう。
雷電 萩原は苦戦もMリーグの広告塔としてメディアに露出
俳優・萩原聖人が所属する雷電は、▲79.7ポイントの6位で最初の1ヶ月を終えた。
開幕前から注目を集めた萩原は、テレビ、ラジオ、新聞、ネットなど様々なメディアに登場し、Mリーグの話題を提供。
その効果もあってか、Mリーグの視聴者数は好調で、パブリックビューイングは先の日程まで売り切れとなっている。
個人成績では、▲156.6ポイントで最下位に沈んでいるものの、徐々にMリーグルールに対応しているところを見せており、今後の巻き返しに期待がかかる。
瀬戸熊・黒沢が好調なので、萩原の調子が上がってくると、雷電の上位進出が見えてくる。
麻雀格闘倶楽部 チームがらくたの不調が響くも、寿人に復調気配か
寿人・前原という”チームがらくた”の攻撃力が恐れられていたが、開幕1ヶ月でまさかの最下位。
寿人は10月26日に役満を含む連勝で一気に加点し、復調気配があるものの、前原も調子を落としており、なかなか兆しが見えない。
ここまでラスがリーグ最多の10回となっているが、トップも5回あり、チームとしては徐々に「戦えている」状態になってきているようだ。
この数字が逆転しはじめると、手がつけられない怖い存在のため、他チームも警戒を緩めることはなさそうだ。
10月終了時の成績
順位 | チーム名 | TOTAL | 試合数 |
---|---|---|---|
1 | ABEMAS | 246.7 | 22/80 |
2 | Pirates | 156.5 | 22/80 |
3 | 風林火山 | 7.3 | 18/80 |
4 | フェニックス | ▲6.1 | 20/80 |
5 | ドリブンズ | ▲41.4 | 20/80 |
6 | 雷電 | ▲79.7 | 18/80 |
7 | 麻雀格闘倶楽部 | ▲283.3 | 24/80 |
順位 | 選手名 | TOTAL | 試合数 |
---|---|---|---|
1 | 多井(ABEMAS) | 274.5 | 7 |
2 | 朝倉(Pirates) | 140.2 | 7 |
3 | 近藤(フェニックス) | 128.5 | 7 |
4 | 小林(Pirates) | 68.4 | 9 |
5 | 瀬戸熊(雷電) | 60.6 | 6 |
6 | 滝沢(風林火山) | 57.5 | 6 |
7 | 松本(ABEMAS) | 41.3 | 7 |
8 | 園田(ドリブンズ) | 31.4 | 7 |
9 | 村上(ドリブンズ) | 27.3 | 8 |
10 | 黒沢(雷電) | 16.3 | 4 |
11 | 亜樹(風林火山) | 5.7 | 7 |
12 | 魚谷(フェニックス) | ▲44.2 | 7 |
13 | 石橋(Pirates) | ▲52.1 | 6 |
14 | 勝又(風林火山) | ▲55.9 | 5 |
15 | 白鳥(ABEMAS) | ▲69.1 | 8 |
16 | 高宮(麻雀格闘倶楽部) | ▲78.8 | 5 |
17 | 茅森(フェニックス) | ▲90.4 | 6 |
18 | 寿人(麻雀格闘倶楽部) | ▲93.6 | 11 |
19 | たろう(ドリブンズ) | ▲100.1 | 5 |
20 | 前原(麻雀格闘倶楽部) | ▲110.9 | 8 |
21 | 萩原(雷電) | ▲156.6 | 8 |