- 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
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第1章 セオリー17
セオリー14は離れたトイツ、セオリー16は離れたリャンメン落としでしたが、離れたカンチャンでも似たような読みを用いることができます。本書は1つ1つのテーマが独立したものではなく、全てが関連していることを踏まえておくて内容が理解しやすくなると思います。
読みを逆手に取る方法もこれまでと同様。手組を考慮した場合と手順が逆になるので、「逆切り」と呼ばれますが、これも先切りの一種です。
149ページの牌図はリーチ宣言牌がにならなければまずまず待ちが読まれにくくなるので、即をツモらないようなら打とするつもりで一旦は打としそうになります。しかし1巡だけを持っていても大してアガリやすくならず、それ以上抱えればリーチ宣言牌を西にしても、読みの裏をかく技術に長けている打ち手ならも危険スジの一つと認識しそうです。それなら高め123三色もあるのですから、もう1段階上の罠を張るつもりで逆切りが有力そうです。
「相手の力量を測り、その少し上の打ち方をせよ。」という格言を聞いたことがあります。特に根拠があるというわけでもなく、駆け引き以外の要素も大きい麻雀では当てはまらないことが多そうです。
しかし今回は、他家が全く読みを入れない打ち手なら最も先制テンパイしやすいように。宣言牌が字牌ならその前に切られた数牌のまたぎは通るくらいの読みなら入れてくる打ち手なら。先切りの可能性も考慮に入れる打ち手ならの順で切るのが確かに有力そうではあります。本当にそれが正しいと言えるかは今後の研究課題になりそうですが、駆け引きの要素が強い局面では意識しておきたいところです。
151ページは南場トップ目なのだからまっすぐ打としそうになります。しかし本書で指摘されている通り、トップ目なので放銃は特に避けたいところ。他家テンパイが入れば降りるつもりなら先制テンパイ率を下げても放銃率が上がらず、テンパイ時のアガリ率が上がれば放銃率も下がるから逆切りがより有力になるという理屈です。これまであまり意識してこなかったので今度取り入れたいと思いました。
現代麻雀の秘技 相手に対応させる技術
基礎的な麻雀戦術理論がネット上で共有されたことで、麻雀ファン全体のレベルが上がったと言われています。その中で差をつけるための技術として、今注目を集めているのが「相手に対応させる技術」です。相手の「対応する技術」を逆手に取って、その裏をかくハイレベルなテクニックとなります。
本書ではそのような戦術を論理的な解説に定評のある平澤元気プロが説明します。
(1)読みの基礎
(2)それを応用する技術
(3)ただしこれはやりすぎ
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