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痺れる最終戦の決め手は残り1枚の七対子!渋川難波が初の雀王戴冠!/第20期雀王決定戦

痺れる最終戦の決め手は残り1枚の七対子!渋川難波が初の雀王戴冠!/第20期雀王決定戦

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日本プロ麻雀協会の最高峰タイトル「雀王決定戦」最終日(全4日20回戦)が12月8日に行われ、渋川難波がトータル276.0ポイントで優勝。初の雀王戴冠を果たした。

3日目終了時点のポイント状況

3日目を終え、首位渋川と2位仲林の差は95.3ポイント。オカアリ、ウマ10-30の協会ルールでのあと5戦。1戦で入れ替わることもあるポイント差でまだまだ僅差と言える。

矢島、小川はかなり離され厳しい状況だが、自身のトータルスコア+100近くを目指しつつ、渋川を苦しめていい並びを作ればまだ望みはある。

18回戦終了時点のスコア

16回戦は小川がトップ、17回戦では矢島がトップと下位2人が意地を見せる展開となったが、18回戦では仲林がトップで渋川が2着。矢島、小川の優勝条件はかなり厳しくなった。

そして仲林がトップを取ったことで渋川とのポイント差は10.4ポイント。完全に横並びとなりあと2戦を戦うこととなった。

19回戦 東3局 渋川の8000

東3局、親の矢島がホンイツの9600聴牌。平和のみでの勝負リーチに出た渋川が矢島から8000のアガリで一歩リード。

トップを獲得して仲林は3着。ややリードを広げての最終戦となった。

19回戦終了時点のトータルスコア

渋川と仲林のポイント差は87.7ポイント。同点は予選の通貨順位が上の渋川が優勝となる為、仲林の逆転条件はトップラスだと素点7800点差、トップ3着だと27800点差、トップ2着だと47800点差をつけることが優勝条件となった。とにもかくにもトップが必須。かつ渋川を苦しめる必要があった。

東1局 仲林の手牌
東1 矢島のアガリ

東1局はいきなり熾烈な全員テンパイに。親の仲林はダブ東三色ドラの12000聴牌で、よもやの渋川からの直撃も見込める展開だったが、この手を決めることはできず。矢島のアガリで局が進んだ。

東2局は小川の2000・4000のアガリに。

そして一番の見どころとなったのは東3局。

東3局 渋川の手牌

下家の仲林に[三]の暗槓が入った後に、渋川が七対子聴牌。待ちを生牌の[中]とするか、場1の[北]とするか、という場面。渋川は[北]単騎に取り、ダマテンとした切り出しも派手だったこともあっての判断か。

東3局 仲林の手牌

仲林は[三]に続いて[②]も暗槓。2枚切れの[南]を安全牌として抱えての両面2つのイーシャンテンとなった。

東3局 渋川のリーチ

そしてこのタイミングで[南]を持ってきた渋川、暗槓2回入って裏ドラも3つめくれることもあり、ここで残り1枚の[南]地獄単騎に受け変えてのリーチに出た。

[南]をツモ切りでの場1の[北]単騎は生牌[中]よりも、2枚切れの[南]よりも良い待ちとして相当ケアされてしまう。場1の[北]切りでの[南]単騎の方が少しケアも薄れるという判断か。

東3 仲林の聴牌打牌が捕まる・・・!
東3局 渋川の12000

そして同巡に聴牌が入った仲林から12000のアガリを決めた。仲林の嶺上牌が[南]ではなく別の牌であったら運命はどう変わっただろう。[④][⑦]は山にまだ5枚残っていた。

大きな直撃の興奮が冷めやらぬ中、更に衝撃の1撃が繰り出された。

東4局 渋川の四暗刻聴牌

親番を迎えた渋川、8巡目になんと四暗刻聴牌。ここで試合を決めるのか!?

東4局 仲林の跳満聴牌
東4局 渋川の迂回

しかし仲林が[⑧]ポン、[⑨]チーでホンイツドラ4の跳満聴牌に。ホンイツ、チンイツが濃厚の仲林に対して危険な[①]を持ってきた渋川はこれを迂回。

東4局 渋川の2600オール

しかし迂回にまわった渋川は仲林の当たり牌の[②]を引いて聴牌、[③]待ちの三暗刻聴牌となった。そしてこれをツモって2600オール。仲林の勝負手をかわして更なるアガリを決め雀王への道をたぐり寄せた。

南2局 仲林の手牌

南2局2本場、仲林にダブル役満も見込める手牌が来たが字牌は他家に流れ、この手は成就せず。

南3局1本場 渋川のアガリ

南3局1本場、全員テンパイとなったこの局も渋川がアガリきってオーラスへ。最終局は矢島の仕掛けに渋川が差し込んでの決着。渋川が最終戦をトップで飾って初の雀王戴冠を決めた。

優勝した渋川は矢島に続き雀竜位、日本オープンとの協会3冠を達成した。「ペン[③]の2600オールをツモった後数局、すごくふわふわして何があったか覚えてないくらいうれしくて、声もかすれてるし。言葉がないくらい嬉しいです。初めて記憶が飛んだ感じがしました。[南]の地獄単騎の局については、一旦ダマテンにしてしまったけど、ぴよぴよしてたら勝てないなと思ってそのままリーチに出ようと思ったら[南]を引いて、止められちゃうかもしれない[北]とアガれそうな[南][北]単騎に受ける場合はダマテンにしそうですが、毎巡そのまま切るか悩まなきゃいけない、アガってもまだダマだと決定打にならないと思ってリーチに行ける[南]待ちに取りました。たくさん応援して頂いてきたので、とにかく悔いのない戦いにしたいと思ってました。僕の中で悔いが残るのは、降りてアガリ逃して負けることだったので、迷ったときは攻めの選択ができたかなと思います。雀王を取って、まだこれがスタートだと思ってます。これからも頑張りますので引き続き応援をよろしくお願いいたします。」

最終成績

歴代雀王

第1期 土井 泰昭
第2期 鈴木 達也
第3期 尾崎 嘉紀
第4期 鍛冶田 良一
第5期 須田 良規
第6期 鈴木 達也(2)
第7期 小倉 孝
第8期 鈴木 達也(3)
第9期 鈴木 たろう
第10期 鈴木 達也(4)
第11期 鈴木 たろう(2)
第12期 鈴木 たろう(3)
第13期 鈴木 たろう(4)
第14期 木原 浩一
第15期 角谷 ヨウスケ
第16期 金 太賢
第17期 金 太賢(2)
第18期 堀 慎吾
第19期 矢島 亨
第20期 渋川 難波

配信

麻雀スリアロch
ニコニコ生放送

麻雀プロ団体LIVEチャンネル
OPENREC

Youtube(1回戦のみ)

二回戦以降はこちら
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この記事のライター

麻雀ウォッチ編集部
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