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神域リーグ監督インタビュー:鈴木たろう「ガチの麻雀を楽しんでもらいたい」

神域リーグ監督インタビュー:鈴木たろう「ガチの麻雀を楽しんでもらいたい」

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■プロフィール
名前:鈴木たろう
誕生日:10月4日
Twitter:https://twitter.com/SuzukiTaro_npm
You Tube:鈴木たろうちゃんねる

――まずは自己紹介をお願いいたします。

チームゼウスの監督をさせていただくことになりました、鈴木たろうです。

最高位戦日本プロ麻雀協会というところに所属していまして、Mリーグでは赤坂ドリブンズに所属しています。

プロ歴は25年くらいです。よろしくお願いいたします。

 

――麻雀はどのようなきっかけで覚えたのでしょうか。

小学生の頃、父親が家で麻雀をやっているのを後ろから見ていました。

途中でたまに代走(※)をさせてもらえて、代走でアガると褒められるのが嬉しくて、『また打たせてもらいたいな』と思って覚えたのがきっかけです。

(※代走……お手洗いなど、一時的に卓を離れる際、途中で代わりに打ってもらうこと)

 

――どのようなきっかけでプロになられたのですか。

たまたま遊びに行った麻雀荘に麻雀プロの方がいて、その方に「新しい麻雀プロ団体を立ち上げようと思っている。女流プロの講師役をやってくれないか」と頼まれ、軽い気持ちで引き受けました。

そこから『自分も表舞台で活動したい』と思い、自然とプロの世界に入っていきました。

 

――麻雀の勉強はどのようにされたのでしょうか。

麻雀が好きでひたすら打っていたという感じですね。

特に雀力が上がったと感じたのは、麻雀ゲームの問題作成をしていた時期で、その時に、麻雀を”パズルのように数字を組み合わせて考える”、という平面的な麻雀の知識がついたのかな、という気がします。

 

――普段のスケジュールと、オフの日の過ごし方を教えてください。

Mリーグ以外だと、リーグ戦などの試合や、麻雀関連番組への出演や競輪配信などのお仕事をしています。

あとは、仕事とはちょっと違いますが、自分のキャリアアップのためにYouTube配信もはじめました。

オフの日は、趣味の将棋をオンラインでやったり、アニメを観たり、ゲームをしたりしています。

アニメは異世界ものや、主人公が強いチートもの、なろう系ものはほとんど観ていますね。

ゲームは、もともと数字が好きだったのと、パズル的なものが好きなので、シミュレーションゲームをよくやっています。

 

――監督をやることになった経緯と、実際やってみてどう思われたか教えてください。

多井さん(多井隆晴プロ)に、「たろう、やろうよ!」って言われて、「良いですよ」と気楽に受けました。

実際にやらせていただいたところ、想像以上に大きなイベントで、とても楽しみな気持ちと、安易な気持ちで受けちゃって大丈夫かな、という気持ちになりました。

 

――チームの選手の印象を教えてください。

  • 鴨神にゅうさん(Aランク)

「麻雀AI」というのが最初は正直あんまり響いてなくて、『麻雀を頑張ってるんだろうな』という印象でした。ただ、実際に話してみると、知識量の多さや技術の高さからよく勉強しているのがわかって、麻雀に熱い人だなと。凄いな、と思いました。

声のトーンや喋りなどで、最初は『ちょっと怖いのかな』というイメージがあったのですが、麻雀に真剣に取り組みながらも、いろんなことを中心になってやってくれていて、今は『集団の中心にいる面倒見の良い人』という印象になりました。ありがたいです。

  • Fraさん(Cランク)

最初存じなくて、痛風が決め手になって指名したんですけども(笑)

本当に陽気な、人間っぽい方です。練習会の時にも気さくに「こういうことがあって~」という話をしてくれたり、ノリのいい人です。

友達の”いいヤツ”タイプだと思っています。

 

――チームゼウスはどのような雰囲気のチームなのでしょうか。

雰囲気は「ガチ勢」ですね。

麻雀を楽しむというよりは、ガチで麻雀の内容の話し合いをして、「絶対勝つぞ」というものを感じるチームです。

 

――「こんなチームにしたい」という目標はありますか。

僕は「ガチの麻雀をエンターテイメントにして、麻雀の中身で楽しんでもらいたい」という気持ちが強いです。

麻雀は、いろんな選択からいろんな結果やいろんなドラマが生まれ、楽しむポイントが凄く多いゲームだと思うので、「良い麻雀を打って麻雀自体を楽しんでもらおう」という気持ちをチーム全員が持ちながらも、さらに麻雀以外のトークなどの部分でも楽しんでもらいたいです。

 

――鈴木たろう監督はどのような麻雀を打たれるのでしょうか。

自分ではオーソドックスだと思っているのですが、みんなからは「トリッキーな選択をする選手」だと思われているというのは知っています(笑)

『みんなのマジョリティ以外の別解を示したい』という気持ちが強いので、マジョリティじゃない選択をすることが多いです。

また、安定を求める選択をあまりせず、ハイリスクハイリターンの選択肢を選びがちです。

たとえば、多井さんであれば「七割勝てる勝負だけをして、五分五分の勝負はあんまりしない」というようなタイプで、僕は「勝率が三割であっても期待値がプラスであればやる」というタイプで、裏目を引いた時にケガをする選択でもする、という感じです。

 

――神域リーグではどんな麻雀を見せたいですか。

特に「こう見せよう」と思ってやっていることはなくて、僕自身、麻雀にスタイルやフォームがあってはならず、局面によって変えていくべきだと思っています。

その中で、みんなが気付いていないようなマイノリティの選択、別解を示していきたいとは思っています。

 

――本番に向けたチーム練習はどこに力を入れたいですか。

勝つという意味では、一番出場回数の多いCランクのFraさんの実力を上げるのが一番なのかなと思います。

麻雀って70点までは急激に伸びても、そこからの5点10点を伸ばすのが大変だったりするので、まだ70点まで届いていないかもしれないFraさんを、70点まで持っていくということが、チームとしてできる一番の総合力アップになるのかなと。

Fraさんは、今まで「なんとなく打ってきた麻雀」から、「考えながら打つ麻雀」をやるようになり、”麻雀を数字で考える”ということも初めてやっています。

覚えたことを取り入れるのには時間がかかるのですが、今までだけ見ても確実に伸びていると思います。

 

――大事な日の前の勝負メシ・ルーティーンなどはありますでしょうか。

「勝負メシ」はよく聞かれる質問で、だいたい「甘いものを食べる」とか「肉を食べる」とか答えてるんですけど、正直、全然気にしてなくて(笑)

一番大事にしているのは体調ですね。

睡眠をよくとることと、ストレスフリーなこと。いつも通り気楽に、よく寝て、という感じです。

緊張しいで、大事な対局の前の日は寝られなかったりするので、6時間は寝られたらいいなと思っています。

 

――意気込みをお願いします。

注目度が高く、いろんな方が見てくださる対局なので、麻雀の面白さを感じていだたき、麻雀プロと、配信者の方と、見てくださる皆様とのつながりが持てたらと思っています。

個人的には、麻雀の、”マジョリティじゃないけれども期待値の高い別解”を示せたらと思っています。よろしくお願いします。

神域リーグ開幕戦の配信はこちら

この記事のライター

青森 りんこ
お店がどんどん減っていくなど、寂しくなる青森県を盛り上げるためにVtuberとしてバーチャル活動を開始。全力で地方創生に取り組みたいと、青森に会社も設立した。

冬は雪に囲まれている津軽地方で生まれ育ったため、インドア・ゲーム大好きっ子。中でも麻雀は大好きで、いつか麻雀で地域おこしもしたいと思っている。

神域リーグの公式ライターとして選手のインタビューを行う。

<実績>
・近代麻雀本誌特集「麻雀に熱いV」執筆
・近代麻雀本誌コラム「麻雀Vtuberランキング」連載
・書籍「初心者からぐんぐん強くなる麻雀何切る」構成
・近代麻雀本誌戦術コラム「コバゴー式麻雀メカニズム」構成(連載中)

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