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岡田紗佳が大きく引き離して勝利した試合を解説-Mリーグ2020 レギュラー71日目 第1試合

岡田紗佳が大きく引き離して勝利した試合を解説-Mリーグ2020 レギュラー71日目 第1試合

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Mリーグ2020ではKADOKAWAサクラナイツが好成績を収めた。レギュラーシーズン 71日目 第1試合、トップ独走態勢だったABEMASに迫る勢いをつけることが出来た試合だった。この試合の対局者は瀬戸熊直樹岡田紗佳魚谷侑未小林剛。今回はこの試合の流れや転機となったポイントなどを解説していこう。

目次

試合開始の状況

今回取り上げるのはMリーグ2020レギュラーシーズンから、71日目、第1試合だ。レギュラーシーズンは90日間開催され、7位と8位のチームは脱落となり、セミファイナルに進出できない。

71日目のこの日は、終盤戦の半ばあたり。トップのABEMASは圧倒的なポイントを獲得しており、セミファイナル進出に不安はなかった。しかし、それ以外のチームはどこも安全圏には入っておらず、緊迫した試合が続いていた。

出場チームと、リーグポイントの状況はこうなっている。

TEAM RAIDEN / 雷電 71.7 2位
KADOKAWAサクラナイツ ▲41.7 4位

セガサミーフェニックス

▲163.5 7位
U-NEXT Pirates ▲237.8 8位

なおABEMASは557.3のポイントを獲得していた。

対局者プロフィール

瀬戸熊直樹(TEAM RAIDEN / 雷電)

キャッチフレーズ 卓上の暴君 
主な獲得タイトル 鳳凰位3期、十段位3期

じっくりと手を作り、門前リーチで勝負するタイプ。勢いに乗って手がつけられなくなった連荘には、「クマクマタイム」という名が付いている。

卓上の暴君 瀬戸熊直樹プロの人間味あふれる麻雀 その素顔に迫る

岡田紗佳(KADOKAWAサクラナイツ)

キャッチフレーズ 完全武装のアフロディーテ 
主な獲得タイトル クィーンズリーグ優勝、麻雀最強戦2020 最強の女流プロニュースター決戦優勝

統計的なデータに気を配り、効率的に点数を稼いでいく岡田。冷静で防御力の高い打ち方を特徴としている。その美貌を生かして現役モデルとしても活動中だ。

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魚谷侑未(セガサミーフェニックス)

キャッチフレーズ 最速マーメイド
主な獲得タイトル 女流桜花2期、女流モンド杯2期、モンド王座3期

基本に忠実で、自身も「普通の麻雀」と称している。特別な特徴はないが、万能で粘り強い麻雀であり大崩れすることがない。Mリーグ2019では個人スコアトップに立ち、MVPとなった。

最後まで諦めない実力派 魚谷侑未の強さと魅力

小林剛(U-NEXT Pirates)

キャッチフレーズ 麻雀サイボーグ
主な獲得タイトル 将王3期、天鳳名人位2期

「麻雀サイボーグ」「ロボ」と機械的なあだ名をつけられている小林。ピンチもチャンスも冷静に乗り切る実力者だ。

サイボーグ雀士と日常のギャップ〜小林剛の魅力とは

試合全体の流れ

立ち上がりは静かだったが、東4局で大きく動き出す。ここから瀬戸熊の不調が目立ち始めるのだ。点棒を独り占めしようとする岡田に対し、追っかけリーチの一発ツモで満貫を取り返したものの、魚谷に12000を振り込んでしまう。アガれない瀬戸熊プロは最終局ではすでに▲700の状況。それに対して岡田プロは54500で圧倒的リード。勝負は小林と魚谷のどちらが2着に収まるかだったが、結果は魚谷が南をツモって2着をものにした。

©ABEMA

試合とレギュラーシーズン終盤の勢いをつけた東4局

©ABEMA

これが親の瀬戸熊と岡田の配牌+第一ツモ。いずれも好感触だ。このあと、二人ともいいところをツモって来るが、3巡目のツモで岡田が一歩抜け出した。

©ABEMA

カンチャンの[8]を引いたところで、それまでの解説をやめてまで「勝負あったかなぁ」と解説が唸る。あとは[⑦][3]の周りを引いてくれば、平和テンパイ、ドラもある。早い順目でのアガリが見えてきた。

魚谷のリーチ。岡田に迫る天国と地獄

しかしそう上手くは運ばない。なかなかテンパイできない岡田を横目に、魚谷が先制リーチをかける。リーチ宣言牌は[⑤]。必然的に、[⑤]の周りは警戒される。リーチをかけたときに捨てた牌の周りで待つことが多くなりやすいからだ。そして、次の岡田のツモが[3]だった。これでいらない[⑦]を捨てればテンパイとなる。しかし、この[⑦]が魚谷プロのロン牌となっている。

©ABEMA

[⑦]はあからさまに怪しい。ここで[⑦]を切ってテンパイにしても、待ちは[3][6]になってしまう。シャンポン待ちということで、あまり喜ばしい状況ではない。解説は[4]切りもいったんは提案するが、その後ドラの[2]を切る展開になることを考えると、やっぱり[3]切りが安定だろうと結論する。実際、ここでは岡田も[3]を切った。

捨て牌には2枚の[4]が見えている。岡田がもう1枚持っていてワンチャンスの状況。それならば、最後の1枚を魚谷が持っている可能性は低いだろうという判断するのが妥当だろう。魚谷はリーチの前に[4]を切った。もし、索子を[1][2][4]と持っていたなら、普通は[1]を先に切る。[3]単騎待ちにするにしても、[1][2]にするよりは、[2][4]を選ぶだろう。[5]を引いたときに[4][5]のリャンメンに出来るからだ。となれば、[3]単騎待ちの可能性も低い。

こうして[3]切りで危機をやり過ごした岡田。一度目のチャンスを見送る冷静さが、チャンスにつながった。3巡後、[⑧]を引いた岡田プロは危険牌[⑦]を手元に残してリーチに成功。

魚谷にもチャンスが訪れたが、軍配は岡田に

©ABEMA

小林にテンパイの手が入った。[④]をきれば[9][発]待ちになるが、打点が安くも状況も悪い。アガっても安い上に、周りは全員テンパイだ。二人はリーチ、一人もおそらくテンパイ。あまり鳴かない瀬戸熊が、リャンメンをチーしてまで手を進めたのだ、これはテンパイだろうと考えるのが自然だろう。

ここで小林プロは降り、魚谷は[④]待ちだったがアガれず。そして瀬戸熊が[⑨]のツモ切りで岡田に放銃。

©ABEMA

リーチ・一発・平和・赤ドラ1・ドラ1・裏ドラ1で6翻、ハネ満。12000点を瀬戸熊から獲得した。

続く南1局の親番でも岡田は満貫をアガり、+12000となる。トップ独走態勢に入って、誰もこの勢いを止めることは出来なかった。

試合結果

KADOKAWAサクラナイツ 岡田紗佳 54000
セガサミーフェニックス 魚谷侑未 24900
U-NEXT Pirates 小林剛 23800
TEAM RAIDEN / 雷電 瀬戸熊直樹 ▲2700

リーグ全体のポイントは、このように動いた。

KADOKAWAサクラナイツ 32.3(+74) 2位(+2位)
TEAM RAIDEN / 雷電 9(-62.7) 4位(-2位)
セガサミーフェニックス ▲158.6(+4.9) 7位
U-NEXT Pirates ▲254(-16.2) 8位

サクラナイツと雷電の順位が入れ替わった状態だ。それまで2位につけていた雷電はここから不調の波にのまれ、セミファイナル進出をかけた戦いで苦戦を強いられる事となる。一方でこの戦いで2位に躍り出たサクラナイツは快進撃を続け、ABEMASに迫るポイントを獲得した。この一戦が両者に与えた影響は、大きかったのかもしれない。

【2/8 Mリーグ2020 結果】サクラナイツが岡田、内川の連勝で2位まで浮上!セミファイナル進出に大きく近づく!

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麻雀ウォッチ編集部
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