<第1回女流モンド新人戦>◇26日◇準決勝・決勝◇夏目坂スタジオ
全国のケーブルテレビ、IPTVで放送中の男性向けエンターテイメントチャンネル「MONDO TV」で、日本女流麻雀界の未来を担うスターを発掘する「第1回女流モンド新人戦」が行われ、日向藍子(最高位戦日本プロ麻雀協会)が優勝した。日向は2016年7月に放送される『モンド麻雀プロリーグ 第14回女流モンド杯』への出場が決定した。
全国から集まった若手女流プロによる予選、面接を勝ち抜いた8名による準決勝。A卓からは、早川林香(日本プロ麻雀連盟)と菅原千瑛(日本プロ麻雀連盟)、B卓からは、日向と中山百合子(日本プロ麻雀協会)が決勝に進出した。
決勝1回戦、日向は南1局に600点まで点棒を失うが、南2局の親番で12000点をツモると、続く1本場には、リーチ七対子をツモり裏ドラを乗せて18000点を加点。2局でトップに立った。2本場には「白・發・ホンイツ・ドラ1」の12000点をツモり、1回戦をトップで終えた。
2回戦に入ると、1回戦2着の菅原との勝負に。南3局、菅原がチンイツをテンパイ。ツモり三暗刻で倍満まで見えるシャンポン待ち(一萬と六萬)から、アガリを優先して満貫のリャンメン待ちテンパイ(五八萬)に移行したが、裏目の一萬を引いてしまう。しかしすぐに五萬もツモり、トップ菅原、2位早川、3位日向、4位中山(親)という並びでオーラスを迎える。日向はツモれば優勝の「リーチ・ドラ2」のリーチをかけるが、中山が連荘。同1本場、再びツモれば優勝の「リーチ・三色」のカンチャン待ち(四萬)を3巡目にリーチ。これをツモって優勝を決めた。
最高位戦では女性で最上位のB1リーグに所属する日向。実力を認められながらも決勝で敗退することが多かったが、「やっと勝てて本当に嬉しいです」と涙を見せた。「夢の舞台で戦えるので楽しみです。もっと勉強して勝てるように頑張りたいと思います。」と意気込んだ。
A卓
早川林香(日本プロ麻雀連盟)
菅原千瑛(日本プロ麻雀連盟)
多田ひかり(日本プロ麻雀協会)
小谷美和子(日本プロ麻雀連盟)
B卓
和國加依(日本プロ麻雀協会)
中山百合子(日本プロ麻雀協会)
石田亜沙己(日本プロ麻雀連盟)
日向藍子(最高位戦日本プロ麻雀協会)
決勝
日向藍子(最高位戦日本プロ麻雀協会)
菅原千瑛(日本プロ麻雀連盟)
早川林香(日本プロ麻雀連盟)
中山百合子(日本プロ麻雀協会)
◇最も好きな牌で決着
南4局、満貫をアガれば優勝というところで、一通と三色が狙えるイーシャンテンに
ドラ
そしてをツモってカン待ちのリーチを打ち、ツモって決着となった。
「は一番好きな牌なんです。そので優勝を決められたことが嬉しいです。」と語った日向。
麻雀を覚えたての頃からよくでアガっていたという。
さらに、昨年の野口賞の決勝戦、同じく女流モンド杯出場をかけた最終戦最終局で池沢麻奈美(日本プロ麻雀連盟)にカンを放銃して敗退している。
・第13回野口恭一郎賞女性棋士部門決勝戦最終日 観戦記 - 麻雀最強戦ブロマガ
いつしか日向にとって思い入れのある牌となった。くっつきテンパイとなったとき「よりもを引いてテンパイして欲しかった」と語るほどのこだわりだ。
第10期 日本オープン 4位
第13回 野口賞 2位
麻雀最強戦2015 全日本プロ代表決定戦 3位
第15期 女流最高位決定戦 4位
と数多く決勝に残りながら敗れていたが、5度目の決勝で初優勝。これで悲願の女流モンド杯出場を決めた。
「憧れている茅森早香さん(最高位戦日本プロ麻雀協会・第13回女流モンド杯優勝)に挑めるチャンスが得られて嬉しいです。テレビに出ている有名な方々と自分が同じ所にいるイメージがわかないのですが、今は楽しみです。ワクワクしてます。」
女流モンド杯は、第9回の石井あや(最高位戦日本プロ麻雀協会)、第10回の魚谷侑未(日本プロ麻雀連盟)、第11回の高宮まり(日本プロ麻雀連盟)と、初出場初優勝の選手が多く、日向がどのような戦いを見せるか注目が集まる。
『モンド麻雀プロリーグ 第14回女流モンド杯』は2016年7月より放送予定だ。