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もっと勝つための現代麻雀技術論 第204回 「打点を予測する」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第204回 「打点を予測する」

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打点を予測する

 麻雀で、「読み」というと、待ち読みや山読みをまず思い浮かべる方が多いと思いますが、どちらも読めないことが多く、ある程度読めるにしても難しいことが多いです。

 そのため、「読み」は不要と言われることもありますが、正確には、「読めない場合、あるいは読んでも仕方がない場合は必要ない」と言うべきです。

 「読み」というのは何も高度な技術ばかりではありません。比較的読みやすく、押し引き判断のうえで特に重要になる技術、それが、「鳴き手に対する打点読み」です。特にフーロ数の多い鳴きに対して、この牌で放銃したら何点程度になるかを予測するのは難しくないですし、鳴き手が高打点の可能性が高いかどうかで押し引き判断は大きく変わります。

 他家の待ちを読むのは難しく、またその必要性も薄いですが、鳴き手に対して、見えている手役とドラ、切った牌で放銃した時につく手役とドラで何翻になるかについては、常に意識して打たれることをお勧めします。

 特に一色手やトイトイ狙いの他家に対しては、この牌で放銃する可能性はそこまで高くないが、もし放銃した場合は確実に高いと読めることもあります。そのような牌については、比較的通りやすいとはいえ押し過ぎないように気をつけたいですね。

 打点読みをする時に問題になるのは、使っているかどうか分からないドラですが、これは本の講座37p184で既に取り上げていますように、見えてないドラのうち、鳴き手の他家が最大で使うことのできるドラの1/3程度は持っているものとして考えます。

 本ではドラが見えてない3フーロしたクイタン(ドラが中張牌なら2翻程度、ドラがヤオチュウ牌なら1~2翻程度)を例としていますが、ドラが見えてない1フーロなら、ドラが中張牌なら表ドラと赤ドラで最大6~7枚使えるので3翻程度、ドラがヤオチュウ牌なら最大で3枚なので2翻程度と考えます。

 ただし、打点読みについては、点数状況や、他家の打ち筋の影響も受けます。安手ではあまり鳴かない(特にリャンメンから仕掛ける場合はほぼ高い手)というタイプの打ち手も未だに珍しくはないです。相手の打ち筋がはっきり分かっているのであれば、それに応じて対処して下されば結構です。

 よく鳴く打ち手は警戒されにくくなると言われる場合もありますが、鳴いても高打点の手であればむしろ警戒されない方が好都合ですし、メンゼンではアガリに厳しい手を、鳴くと低打点だからという理由で鳴かないのは他家にあがられてしまうケースが増えるだけ損なので、自分が鳴く場合は特に意識せず、以前取り上げたような基準に沿って鳴くかどうか判断していただければ結構です。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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