「麻雀をやってみたいけど、役が多すぎて何から覚えたらいいか分からない!」こんな悩みを抱く初心者の方は多いのではないでしょうか。ですが、実は頻繁に出現する役というのはだいたい決まっています。そのため、最初は覚えやすい簡単な役や、対局で使える出現率の高い役から覚えていきましょう。この記事では初心者向きの簡単な役を対局での出現率と合わせてご紹介します。初心者がつまずきやすい注意点も解説しているので、麻雀入門に際して参考にしていただきたい内容となっています。
基本の麻雀用語
この記事で登場する基本の麻雀用語をいくつかご紹介します。暗記する必要はないので、本文を読んでいてわからなくなった場合にはこちらを参照してください。
- 面子(メンツ) 三枚で1組になる牌の組み合わせ
- 順子(シュンツ)
のように同じ種類の数牌で3つ連番になった面子
- 刻子(コーツ)
のように同じ牌の面子
- 対子(トイツ) 同じ牌が二枚揃っている状態
- 雀頭(ジャントウ) アガった際に手牌にある対子、アタマともいう
- 門前(メンゼン) ポンやチーをせず、自分のツモだけで手牌を揃えること
- 聴牌(テンパイ) あと一枚でアガれる状態の手牌のこと
初心者にもおすすめ!簡単な役8選
麻雀の役は全部で30種類以上あり、最初から全部覚えようとするとなかなかに骨が折れます。また、実際にはほとんど使わない役も多く、対局で見かける役の種類はそれほど多くありません。麻雀ビギナーの方は、まずは今からご紹介する8つの役を覚えてみましょう。
立直
名称 |
立直 |
出現率 |
約45% |
翻数/種別 |
1翻/門前役 |
立直は門前で聴牌した際に「リーチ」と宣言してアガることで成立する1翻役です。牌を揃えて作るのではなく、発声や打牌を同時に行うという特徴があります。手順も重要なのでしっかり覚えましょう。
- 聴牌する
- 「リーチ」と宣言する
- 牌を横向きにし、場に捨てる
- 自分の持ち点から、供託の千点棒を卓の中央に出す
この手順を踏むことで立直をかけたことになり、ツモかロンでアガることで役が成立して1翻がつきます。
初心者向きの理由
立直はアガリの基本形さえ作れれば難しい条件を必要としない点から、初心者におすすめできる役といえます。役がない聴牌になった場合でも簡単に役をつけられるので、役がつけられなくてアガれないという事態を回避できます。また、立直から1巡以内にアガれるとつく役である「一発」や、立直をかけた時だけ適用される「裏ドラ」など、さらに点数が高くなる可能性を秘めている点もおすすめの理由の一つです。
下の画像の形は役のない聴牌ですが、立直をかけて一発と裏ドラも追加できたため3翻のアガりとなっています。
立直の注意点
立直は門前役なので、ポンやチーしている状態ではリーチ宣言をすることができません。また、立直をかけるとその時点の聴牌の形から手牌を変えることはできません。後のツモ番で待ちの形を変えたくなっても牌の入れ替えはできないため、立直をかけるタイミングの見極めが重要です。さらに他家からロンアガリするか自分でアガリ牌をツモるまで、ツモった牌はそのまま場に捨てなければならない制限も加わります。これによって他家への放銃のリスクも上昇するため注意が必要です。
役牌
名称 |
役牌 |
出現率 |
約40% |
翻数/種別 |
1翻/鳴きOK |
役牌は特定の字牌を面子で揃えることで成立する1翻役です。役牌には三元牌といわれると、場によって変わる場風牌(バカゼハイ)、局によって変わる自風牌(ジカゼハイ)があります。三元牌はいつでも役牌扱いですが、場風牌は東場のときは
に、南場のときには
というように変わっていきます。また、その局における自分の風の牌は自風牌となって役牌として扱われるため、たとえば東場で自身が西家の際の役牌は
に
を加えた5種類ということになります。
初心者向きの理由
役牌は3枚揃えるだけで成立するため分かりやすく、鳴いても成立する点が最大のメリットです。三元牌と場風牌、自風牌と最大5種あるので、配牌の時点でどれかが対子であれば役牌を狙うチャンスといえるでしょう。ちなみに、場風牌と字風牌が同じときには2翻つくことになり、東場の東家のときのは「ダブ東」、南場の南家のときの
を「ダブ南」と呼び、それぞれ2翻として計算します。
役牌の注意点
場風牌は親が一周すると東から南に、自風牌は局が進むたびに変わっていくため、毎局自分の役牌を確認しておくことが大切です。役牌でない牌を鳴いてしまうと、他に役がないとアガれなくなってしまうため注意しましょう。
平和
名称 |
平和 |
出現率 |
約20% |
翻数/種別 |
1翻/門前役 |
平和は麻雀の基本のアガリの形である4面子1雀頭で作る役です。面子は全て順子で揃え、3面子1雀頭が出来上がっている両面待ち、もしくは両面待ちが複合した待ちの聴牌からアガると成立します。
基本の待ちは下の形。でアガれば平和が完成します。
下は両面待ちが複合した待ちの形のひとつです。のどれがきても平和が成立する三面待ちの状態です。
初心者向きの理由
平和はアガり形の自由度が高く、多くの牌を利用できることもあって狙うチャンスが多い役です。両面待ちが条件となるのでアガりにも結びつきやすく、使い勝手がよい点も初心者におすすめのポイントです。後に紹介するタンヤオや一盃口など、他の役と複合しやすい点も平和の利点といえるでしょう。平和を意識して手牌を整えると、麻雀の基本である両面待ちの作り方が身に付くため、麻雀の上達にも欠かせない役といえます。
平和の注意点
平和は門前役なので、チーしてしまうと成立しません。また、雀頭が役牌だと成立しないので、場風牌と自風牌をしっかり確認しておきましょう場風でも自風でもない通称オタ風と呼ばれる字牌は平和の雀頭として成立します。さらに、待ちの形にも注意が必要です。
こちらの形はの変則待ちです。
でアガれば平和が成立しますが
の場合は面子を
にして雀頭の
を単騎待ちとして扱われてしまうため、平和は成立しません。
タンヤオ
名称 |
断么九 |
出現率 |
約22% |
翻数/種別 |
1翻/鳴きOK |
タンヤオは萬子・筒子・索子の数牌の2~8のみを使って作る役で、麻雀において頻繁に出現する役のひとつです。成立条件は牌の種類に関する内容だけで、面子の種類や待ちの形は自由となっています。1翻役は鳴くと無効になる門前役が多い中、タンヤオは基本的に鳴きOK。チーやポンをして揃えてもしっかり成立する点が魅力です。
初心者向きの理由
2~8の数牌を使うだけというわかりやすい条件に加え、出現率が約22%と頻繁に狙うチャンスが訪れる点も初心者におすすめなポイントです。他の役と複合させやすく、鳴いて揃えることもできるため非常に使い勝手のよい役といえるでしょう。
タンヤオの注意点
ルールによっては鳴いて揃えたタンヤオが禁止されている場合があります。鳴いて揃えたタンヤオは喰いタン呼ばれ、ルール確認の際には喰いタンあり・なしと表記されていることが多いので対局の前に確認しておきましょう。また、手軽に鳴けるのがタンヤオのメリットですが、闇雲に鳴くと後々の選択肢が減ってしまうリスクがあります。ライバルのリーチなどへの対応が難しくなる点には注意が必要です。
一盃口
名称 |
一盃口 |
出現率 |
約4% |
翻数/種別 |
1翻/門前役 |
一盃口は、同じ数牌の順子を二組作ると成立する1翻役です。その他の面子の種類や雀頭に制限はありません。ここまで紹介してきた役に比べると難易度は高めですが、同じ種類の近い数字が複数枚ある場合は意識しておくとよいでしょう。
初心者向きの理由
一盃口は出現率こそ高くありませんが、同じ順子を二組揃えるというシンプルさゆえに覚えやすい役です。また、門前役なので立直を狙っている最中に自然と完成することもあり、他の役と複合させやすいのも初心者向きのポイントです。
下の画像は、一盃口と立直・平和・タンヤオもついた状態の聴牌です。
一盃口の注意点
一盃口は門前役なので、チーしてしまわないように注意が必要です。ちなみに、さらに難易度が上がる二盃口(リャンペーコー)という役も存在し、こちらも門前役となっています。
三色同順
名称 |
三色同順 |
出現率 |
約3% |
翻数/種別 |
2翻/喰い下がり1翻 |
三色同順は萬子・筒子・索子の全てを同じ数字の順子で揃えると成立する2翻役です。鳴いても成立する役ではあるものの、その場合には1翻役として扱われてしまいます。
下の画像でがくれば678の三色同順が成立します。
初心者向きの理由
三色同順は形がわかりやすいため初心者でも覚えやすく、鳴いて揃えることもできるため比較的アガりやすい役です。門前で揃えることができると立直や平和などとも合わせやすく、高得点が見込める形になるのも嬉しいポイント。手牌にある萬子・筒子・索子の数字が近い場合は、三色同順を意識してみるとよいでしょう。
三色同順の注意点
鳴けることがメリットである三色同順ですが、同じ数字の組み合わせを鳴くことになるためライバルに警戒される点には注意しましょう。また、両面待ちで三色を狙っている場合などには、どちらの数字が入ってくるかによって最後まで役が確定しづらいのも三色同順の難しさです。狙いすぎるがゆえに、牌効率をおざなりにしないよう注意が必要です。
ホンイツ
名称 |
混一色 |
出現率 |
約6% |
翻数/種別 |
3翻/喰い下がり2翻 |
ホンイツは字牌と萬子・筒子・索子どれか一種類の数牌のみでアガると成立する3翻役です。牌の組み合わせや待ちの形に条件はなく、鳴いてもOKなので比較的チャレンジしやすい役といえます。
下の画像は待ちのホンイツの聴牌です。
初心者向きの理由
ホンイツは同じ種類の数牌と字牌を集める分かりやすさから、初心者にもおすすめの役です。似た役に字牌を使わず一種類の数牌のみで揃える清一色(チンイツ)がありますが、字牌が使用できないがゆえに、ホンイツと比較して出現率が大幅に下がります。ホンイツは鳴いても2翻役として扱われ、役牌と絡めて高得点を狙いやすいので、うまくいけばチンイツと遜色ない高得点でアガることができる点もおすすめの理由です。
ホンイツの注意点
ホンイツは使わない他の二種の数牌を打牌していくので、対局相手に手を読まれやすいという弱みがあります。そのため、ライバルに警戒されやすいという点は頭に入れておきましょう。また、待ちが複雑になることも多いため、待ちの確認は慎重に行いましょう。
七対子
名称 |
七対子 |
出現率 |
約3% |
翻数/種別 |
2翻/門前役 |
七対子はその名の通り、対子を七つ揃えることで成立する2翻役です。麻雀のアガリの基本の4面子1雀頭に当てはまらない、特殊な役といえます。対子を揃えるという特徴から鳴いて揃えることはできず、門前で形を作っていく必要があります。
初心者向きの理由
出現率は高くないものの、形のシンプルさゆえに初心者でも覚えやすい役といえるでしょう。状況に合わせて待ちを変えやすいのも七対子の利点のひとつで、捨てられやすい字牌や1・9で待つことでアガりの可能性を高められます。
七対子の注意点
七対子は一盃口や二盃口とは複合しない点に注意しましょう。のように同じ数牌の3連番で対子が揃ったとしても、順子が二組ではなく対子三組としてカウントするので、一盃口との複合はありません。また、同じ牌を4枚使っても対子2組とはカウントされないので注意が必要です。
麻雀役は点数の高い方を採用するため、下の画像でがきた場合には七対子ではなく二盃口の3翻がつきます。
簡単な役からマスターしていこう
本記事ではアガりやすい役や、覚えやすい役を中心に、初心者におすすめの麻雀役を解説しました。一つで高得点を叩き出す役満のような派手さはないものの、どれも麻雀の基本となる重要な役ばかりです。これらの役を主軸に対局を重ねることで、より難しい役に向かうべきタイミングの見極められるようになっていくはずです。まずは今回ご紹介した役を意識して対局を重ね、麻雀の基礎を学んでいきましょう。