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ネマタの戦術本レビュー第69回「強者の最新手筋100 著:比嘉秀仁 その17」

ネマタの戦術本レビュー第69回「強者の最新手筋100 著:比嘉秀仁 その17」

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第五章 テクニック総合

6 打リーチ 5200出アガリでもオーラストップになりますが僅差なので、5200を8000に上乗せするメリットはむしろ平場と同程度かそれ以上に大きい。リーチするとアガリ率は下がりますが、序盤の先制リーチならアガリ率が下がる代わりに上がるのは、放銃率ではなく流局率なので、ラス率が上昇する可能性は気にならないとみてリーチします。

 もちろん一般的に天鳳ルールの方がダマにするケースは増えますが、今回は点数上乗せのメリットも大きいこと、アガリ損ねても流局ならラス率はあまり上がらないことから、一見ダマが無難にみえますが、どちらが有利かと言われればリーチの方ではないでしょうか。

 

7 打 ツモのくっつき1シャンテンならリーチのみカンテンパイと比べても劣らない。他家にドラ発を重ねられるリスクもあるとはいえ、発が重なれば1シャンテンならドラを最も使いやすいのはむしろ自分。序盤なら打のシャンテン戻しが有力とみます。ピンズを引いて1シャンテンになった場合は発を切らずに打とすれば待ちの読まれやすさもあまり気にならないので、ツモをみてよりは切ります。前巡は残しツモより、一通があるので残しツモを上とみて打とします。

 もちろん順位制でトップ取りよりラス回避を重視する天鳳ルールの方が、高打点にこだわらずにドラを早めに切った方がよいケースは増えますが、東1で巡目の早い段階でこの手牌なら判断を変えるほどでないと判断しました。

 

8 ポン打 リーチ者にハイテイを回した方が有利な点数状況なので鳴きます。やはり、基本的なセオリーを覆す要素の最たるものと言えば(特に残り局数が少ない段階の)点数状況。自分のアガリ目のない局面で、放銃さえしなければよいと単にベタ降りする前に、誰にあがられるのが都合がよいかを意識しておくことで、今回のようなハイテイずらしを見落とさずに選択できるようになります。

 

9 打 配牌でアンコの時点で、平均的配牌以上にアガリやすい。ここで以外を切ってもアガリ率が大きく落ちるということはないので、四風連打で流局する可能性が残る方が損。既に役アリのアガリトップなので、他家にとっても客風東よりは使いやすいから切ります。ちなみに、ここでを切って四風連打で流局する確率は、「とりあえず麻雀研究始めました」の調べによると約8%とのことです。

 

10 打 待ちの方が高めでアガリやすく、ソーズを切らないので他家からテンパイと読まれにくい分ソーズが出やすい。よってアガリ率でもアガった時の平均打点でも打有利と判断します。冷静に考えれば簡単な問題でも、待ち選択の余地がある手牌というのはとにかくミスしやすいもの。何を切るか迷わない、思考に余裕がある段階であるうちに、待ち選択の余地がある手牌になった時に何を切るべきかを予め考えておくといいですね。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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