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ネマタの戦術本レビュー第72回「強者の最新手筋100 著:比嘉秀仁その20」

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第六章 オーラスの打ち方

6 打ダマ リーチしてもあがれた時に2着で終了できる確率が多少上がるに過ぎません。3メンチャンであってもそのためにアガリ率を落とすのは天鳳ルールでは損です。ここまで見ていると、「あがれたら更に着順上昇の可能性があるかもしれないけどアガリ逃すとラスのまま終わる」場合はリーチしないことが多いですが、「リーチすると放銃してラス落ちの可能性があるかもしれない」場合は案外リーチ有利であることが多いことが分かります。前者でリーチするのも後者でリーチしないのも、「かもしれない」という未来の不確定事象を過大評価しがちなために判断ミスを起こしていると言えます。あくまで今の時点でどちらが有利かで判断することを心がけたいですね。

7 ロン 裏ドラが乗る確率は約30%。リャンメンリーチで見逃して、流局までツモることができる仮定でもツモアガリ率が30%以上になるのは12巡目以前。よって今回はロンした方が有利と言えます。流局までのツモ率に関しては「現麻本」講座44でも言及させていただきました。
 裏ドラが乗らないと自らの手でラスを確定させてしまうことが、裏ドラ期待の選択を好まない人が一定数いることの理由ですが、これも、未来の不確定事象を過大評価しがちな故の判断と言えるかもしれません。ツモにかけるのも不確定なのは同じ。繰り返しますが、あくまで今の時点でどちらが有利かで判断するようにしましょう。

 

8 打リーチ リーチ棒を出すと着順が落ちるとはいえ、仮に南家北家がテンパイしていたとしても押すべき局面です。親に追いつかれた時だけは降り有利になり得ますが、先制リャンメンテンパイなら大半のケースで放銃のリスクよりも、他家から出アガリできることによるリターンの方が上回ります。自らの手で順位を落としているのでどうしても好まれないというのも、裏ドラ期待の選択にも似ていると言えるかもしれません。
 

9 打ダマ リーチすると東家以外が降り、東家は押すものとすると、先制悪形テンパイなので、和了:放銃=3:1程度が見込めますが、ダマにしてもツモならあがれるので、白ポンの手変わりも含めれば少なくとも即リーチの半分程度はアガリが見込めます。天鳳鳳凰卓七段の順位点(2−1−0−▲3)であれば、リーチすることでトップ率がX%上がったとしても、その為にラス率がX/4%上昇(どちらもリーチしなかった場合は逆転されて2着とする)しただけでも差し引き±0になるので、今回の条件下ではダマにする方がよいと言えそうです。
 これがフリールールであれば、トップ目の役無し先制テンパイは、悪形であっても(手変わりを待った方がアガリやすいのでなければ)よほど悪い条件が揃わなければ即リーチ有利(現麻本講座44、ならびに「科学する麻雀(講談社)」参照)。今回のケースで天鳳でリーチを打つ人より、むしろフリールールでもダマに構える人の方が多いのではないでしょうか。オーラスのリーチ、押し引き判断のために、和了率、放銃率がどの程度になるかを押さておきたいところです。
 

10 スルー 親に放銃さえしなければほぼトップ確定なので、安牌を減らさない方がトップを維持しやすいと判断します。ただし、鳴いたところでよほどのことが無ければトップで終了できるので、フリールールであればアガリ率が落ちる分、素点や祝儀の支出も増えるので現時点ではポン打としてアガリの可能性を残します。ダントツの場合、天鳳のような順位戦では、僅かに残る逆転される可能性を極力減らすように打つ。フリーのような収支戦では、ほぼトップは確定なので基本は東1局と同様に打つというのが一つの方針です。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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