<第25期發王戦>◇5日◇麻雀スタジオ
最高位戦日本プロ麻雀協会のタイトル戦、發王戦決勝(5回戦)が5日、東京の麻雀スタジオで開催され、日本プロ麻雀協会の松本吉弘が優勝した。
最高位戦関西本部の清水裕貴、大阪代表の野村勇介さん、發王戦を制覇すると最高位戦グランドスラムとなる村上淳に対し、終始厳しい押し引き戦い抜いた。4戦目まではトップ、ラス、トップ、ラスとなったが素点で浮きを確保し、村上淳と46.4ポイント差で追いすがり、最終半荘の南2局でTOP目に立ち、南3局の親番で7本場まで続行し最終的に79200点のトップとなった。オーラスはホンイツに寄せた村上が聴牌することが出来ず終局した。
惜しくも敗退した村上は「最終半荘は自分の中ではあれをこうしておけば・・・という選択の分岐はなかった。たらればをあげることはできるが私としてできる選択は他にはなかったように思う。いつものスタンスを貫いたが、松本の麻雀がそれを上回ったということ。グランドスラムが取れるように、今後も頑張ります。」と悔しそうに語った。
優勝した松本は「三人とも強く、苦しい、悔しい場面も何度もあったが、いろんな人に応援して頂けたおかげで最後まで強い気持ちで攻め抜くことができた。今日の優勝は本当に嬉しいです。」と喜びを語った。
優勝した松本は日本プロ麻雀協会B1リーグ所属。去年TwinCupも優勝し、リーグ戦も入会からずっと昇級し続けており、協会の若手エースとして今後の活躍が大いに期待される。
最終成績
順位 | 選手名 | ポイント |
---|---|---|
1 | 松本 吉弘 | 90.7 |
2 | 村上 淳 | 61.3 |
3 | 野村 勇介 | ▲59.8 |
4 | 清水 裕貴 | ▲92.2 |
【發王戦概要】
1992年創設。毎年年始に本戦が行われるオールカマーのタイトル戦。
タイトル戦では珍しくトーナメント方式を採用しており、同じ面子で規定数(1回戦 – 4回戦まで半荘2回、5回戦 – 準決勝まで半荘3回)を打ち、上位2名が勝ち残りとなる。
決勝戦は半荘5回のトータルで競われる。
【歴代發王位】
第1期 田中 英知
第2期 新津 潔
第3期 伊東 一
第4期 原 浩明
第5期 原 浩明(2)
第6期 伊藤 優孝
第7期 伊藤 優孝(2)
第8期 土井 泰昭
第9期 佐々木 慶太
第10期 吉田 幸雄
第11期 菊池 俊幸
第12期 菊池 俊幸(2)
第13期 藤中 慎一郎
第14期 瀬戸熊 直樹
第15期 竹内 孝之
第16期 石野 豊
第17期 水巻 渉
第18期 土井 泰昭(2)
第19期 石橋 伸洋
第20期 佐藤 聖誠
第21期 佐藤 聖誠(2)
第22期 水巻 渉(2)
第23期 水巻 渉(3)
第24期 中嶋 和正
第25期 松本 吉弘