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ネマタの天鳳日記 第19回

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 ノベタンや亜リャンメンの形をどう評価するかは見解が分かれるところです。以前はなるべく別の多メンチャン形や字牌単騎待ちになってからリーチするという意見も少なくなかったですが、カンチャン待ちでも先制テンパイなら即リーチ優勢であることが分かっている昨今では、多少手変わりがある程度ならカンチャンよりは待ちとして強い以上、基本はリーチと考えて問題ないでしょう。

 ただし、実戦では場に多く見えているケースや、いかにも他家に使われていそうなケースもあります。純粋なリャンメン待ちならそれでもリーチを控えることはあまりないと思いますが、ノベタンや亜リャンメンの場合は手変わりもあるのでダマに受ける選択が出てきます。

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 見た目は3メンノベタンのテンパイですが、が3枚見えなので残り5枚。待ちとしてはそこまで悪くないですが、ラス前で即リーチした場合はアガってもオーラスラス目のままであることが多い点数状況。

 ドラがで平和、一通がつく変化もあるこの形なら打ダマの方がよいのではと判断しました。ただ、ダマのままアガリ牌を引いてもこの点数状況ならアガらずに手変わり待ちを続行した方がいいまであるので、ツモの手変わりまで残す打の方がよかったかもしれません。

 ノーテンからアガリを目指しているのにアンコを切った方がよいケースは平面上ではまず有り得ませんが、条件が揃えば有り得るので、実戦では「いつセオリーを覆すか」を頭に入れてこないとなかなか対応できないものだと思わされました。

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 首尾よく手変わりして打リーチとしましたが、結果は次のツモ番が来る前に横移動で終了でした。

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 亜リャンメンテンパイですが3枚切れにつきダマ…としましたが、優秀な手変わりがそれほどなく、残り1枚のは誰も使えない形。の出が早い南家西家は持ってない可能性が高いため即リーチがよかったかもしれません。

 場に多く見えている牌は把握しておく必要はありますが、見えている枚数そのものにはあまりこだわらなくていいですね。

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 降りるつもりはない以上役無しのままずっとダマを続けるのは損なので、次巡手変わりしなければリーチしようと思った矢先にツモ。は全部山生きでした。

 よりはっきりアガりやすいと言えるノベタン、亜リャンメン待ちが見当たらないので、やはり即リーチに分があったように思われます。見た目ばかりにこだわって本質を見落とさないよう気をつけたいものです。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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