第2章レッスン11 「読みがアテにならない」ことを読め!
「連続形」という言葉はよく使われますが、メンツにメンツ以外の組がつながったもの全体を指すものと考えていただければ結構です。メンツで1ブロック、メンツ以外で1ブロックあるので、連続形を含む色は少なくとも2ブロック以上あることになります。
個人的にも特定の形を読むセオリーにばかりにこだわって、例外パターンが頭から抜けてしまうことがよくあるので、読みを有効活用するうえでも、5ブロックのうちマンズ、ピンズ、ソーズ、字牌がそれぞれ何ブロック程度あるかを予想しつつ打とうと思いました。
レッスン12 木を見て森も見ろ!
今回の話からは離れますが、河から特定の形を想定する読みを「木を見る」。統計データから危険度を測ることを「森を見る」と喩えることもできそうです。森の中に松の木が生えていたからといって、他の木まで松の木とは限りません。従来の読みのセオリーに誤りが多かったのは、まさに「木を見て森を見ず」になっていたためです。
一方、実戦で目の前に明らかに違和感のある状況が出現しているにもかかわらず、それに気付かずにデータに基づく判断をしてしまうのは、言うなれば「森を見て木を見ず」です。杉の森に松の木が生えていたら、やっぱりそれは松の木であって杉の木ではありません。杉の森に松の木が生えているかどうかは、外から見るだけでなく、実際に森の中に入ってみなければ分からないものです。
レッスン13 スジの本数で対応を変えろ
通っているスジの本数で具体的にどの程度放銃率が変化するかについては、『統計学のマージャン戦術』を御参照下さい。72ページののように明確に通りやすいと読める牌であれば残りスジが少なくなってもそれほど放銃率は上がりませんが、ワンチャンスや宣言牌の裏スジといった、当たるケースを想定することも難しくない程度の待ちであれば、愚形のケース同様ケアが必要になります。残りスジが多い時ほど「当たらない理由」、残りスジが少ない時ほど「当たる理由」を中心に考えるよう心がけたいです。
本記事に関するご紹介
「これはどうしても優劣がつかないときだけ使う読み」といった、実戦的な判断まで考慮した内容になっています。
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