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ネマタの戦術本レビュー第469回「デジタルに読む麻雀 著:平澤元気 その5」

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第2章レッスン9 離れたブロック落としで手牌が透ける

 離れたブロック落としがあれば、後から手出しした牌が安牌、浮き牌とは考えにくいのでフォロー牌の可能性が高まります。離れたブロックの間に、後から手出しした牌よりもくっつき狙いの浮き牌、あるいは安牌としての価値が高い牌が切られているのであればなおさらです。

 手出しツモ切りを覚えるのが苦手という方は多いと思いますが、よほど記憶力に優れている人で無ければ、関連付けがない情報を覚えるのは難しいものです。逆に言えば、関連付けをすることで物事は覚えやすくなります。

 ですから、覚えるのが苦手であっても手出し読みの話を敬遠せずに、まずは知識だけでも身につけておくことをお勧めします。そうすれば重要な手出し牌については自然と頭に残りやすくなります。重要でない情報を見ることに労力を使い過ぎて重要なところでミスをしてしまう恐れもあるので、何が何でも覚えようとする必要はありません。

レッスン10 内→外切りに要注目

 手出し牌がくっつき狙いの浮き牌、安牌として残されたとは考えにくいのに、フォロー牌でもなさそうと読める場合があります。そうなると消去法で手出し牌はシュンツの一部、「スライド」「空切り」ということになります。

 がスライドならは通ることになりますから、逆に言えばと持っているところにをツモった場合は空切りすることで待ちが読まれにくくなると言えます。

 63ページの河なら宣言牌のはくっつき狙いの浮き牌ではなく、安牌だとするならよりを残すはず。かといってフォロー牌(面子候補の一部)のパターンが考えられず、シュンツの一部だとするとテンパイ即リーチしていないことになる。即リーチしているとするなら消去法的にはアンコの一部だったことになります。今回のように手牌構成が読めたうえで、なおかつ打牌選択に活かせることはそうそうないものですが、知識として押さえているだけでも、実戦で気付けることが増えるはずです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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