ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第566回「麻雀AI戦術 著:水上直紀 その6」Q12 4連形+通常くっつきでもアガリ率だけなら即リーチよりテンパイ外しが若干高くなっていますが、やはり他家にアガられる確率が上がるので今回は即リーチ有利と出ました。 しかし今回はドラなので平和がつく以外の打点上昇の手変わりもあります。打のテンパイ取りダマなら、打と比べてツモで高めイーペーコーになり、ツモでタンヤオ...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第565回「麻雀AI戦術 著:水上直紀 その5」Q10 先制リーチの強さが認識される前であれば打が手筋とされた手牌です。和了率こそ即リーチより打が勝りますが、手変わりしても打点が上がらない(むしろやや下がる)うえに、他家にアガられてしまう確率が大幅に上がってしまうので損です。この問題もリーチによる足止め効果の強さがよく分かる問題と言えそうです。 加点のメリットが...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第564回「麻雀AI戦術 著:水上直紀 その4」Q7 巡目が書かれていませんが、カンチャンリーチの和了率が55.5%なのでおそらく4巡目程度でしょう(『統計学のマージャン戦術』では、5巡目の先制愚形リーチの和了率が53%)。 『統計学のマージャン戦術』では5巡目先制愚形ダマが73%と高めですが、リーチとダマの局収支差は1300点。これならQ1のように順位で0.0...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第563回「麻雀AI戦術 著:水上直紀 その3」Q5 ダマにしても放銃率は0.8%しか変わらないとありますが、どの程度の危険牌を引いたら降りる想定なのかが気になります。放銃率10%程度の無スジを引いたら降りるつもりであるなら、少なくとも放銃率は10%を切るはずです。 とはいえ、『統計学のマージャン戦術』より、8巡目に子の先制リーチに安牌を切ってリーチのみリャンメ...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第562回「麻雀AI戦術 著:水上直紀 その2」Q3 結論自体には特に異論がありませんが、を切った場合の現時点の放銃率が8.3%というのは誤植でしょうか。打の場合とほぼ変わらないはずです。 「愚形のみ手はリーチしない」と言われる場合もありますが、今回はダマにしても手変わりが良形変化2種のみ。テンパイを外してもアガリやすくならないのでリーチもやむなしというところで...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第561回「麻雀AI戦術 著:水上直紀 その1」Q1 『統計学のマージャン戦術』によると、5巡目で子の先制平和ドラ1リーチの局収支が1900点、ダマが600点。この差が東1原点なら平均順位0.07相当と押さえておくと、局収支が順位にどの程度影響を与えているのかが分かりやすくなり、以降の問題でも参考になると思います。 Q2 Q1と比べると巡目が深く、打点上昇効率...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第560回「片山まさゆきの楽勝麻雀 著:片山まさゆき その40」Q82 打リーチ 2軒リーチ相手に8巡目に安牌を切って追っかけリーチした場合、アガリ率35%、放銃率15%、被ツモ率24%、横移動率24%(『統計学のマージャン戦術』参照)。放銃で逆転されてしまう手が他家に入っていた場合は、被ツモや横移動でも結構トップが危うくなりますし、アガればオーラスは満貫をツモられても逆転され...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第559回「片山まさゆきの楽勝麻雀 著:片山まさゆき その39」Q79 打ダマ 点数状況を考慮した押し引き判断も最近では研究が進んでいます。トップ目とはいえ放銃した場合と、ツモられた場合とで縮まる点差がそれほど大きくない(親ならツモられた方が大きいことも多い)こともあり、悪形安手テンパイなら流石に降り有利になる領域も増えますが、良形または高打点テンパイならさほど判断を変える必要...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第558回「片山まさゆきの楽勝麻雀 著:片山まさゆき その38」Q76 打 『現代麻雀最新セオリー』第1章にもありますように、手広くなる変化のための浮き牌を持つよりは共通安牌を持った方がよいことが案外多いものです。今回のように、「安牌を抱えていればリーチに押し返しやすい程度の手」あるいは、「手変わりしたところでリーチに押し返しにくい程度の手」であればなおのことその傾向が強いです...
ネマタの戦術本レビューネマタの戦術本レビュー第557回「片山まさゆきの楽勝麻雀 著:片山まさゆき その37」Q72 リーチ 仮に「絶対押してくる」相手がいるとするなら、アガリにかなり遠いところからでも押してくるのですから、アガリ率が結構上がるのに対して放銃率はそこまで上がりません。先制愚形1300リーチで、放銃のリスクが高い局面を想定してもそこまで判断が変わらないのですから、今回のようなツモって満貫の良形テンパイで、振ら...