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内川幸太郎|サクラナイツのマエストロは期待を背負って連覇を狙う

内川幸太郎|サクラナイツのマエストロは期待を背負って連覇を狙う

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端正な顔立ち、雀卓での美しい所作、そして麻雀の強さを兼ね備えた麻雀プロ。それが内川幸太郎だ。男女問わずファンの心を鷲掴みにしている内川は麻雀教室の講師としても活動しており、麻雀の普及活動にも力を入れている。本記事ではそんな内川のプロフィールや雀風、これまで繰り広げてきた印象深い試合などをご紹介しよう。

目次

内川幸太郎の基本情報・プロフィールデータ

名前 内川 幸太郎(うちかわ こうたろう) 
異名 手順マエストロ
生年月日 1981年5月6日
職業 プロ雀士
出身地 長野県松本市
血液型 O型
趣味・特技 ゲーム、サッカー観戦
本人公式SNS Twitter
所属団体 日本プロ麻雀連盟
所属チーム KADOKAWAサクラナイツ
プロ入会年 2006年
主なタイトル 第35期十段位・Mリーグ2021-22優勝

2019年にサクラナイツから指名を受けた内川だが、ドラフト会議中、当の本人は第36期日本プロ麻雀連盟A2リーグの試合真っ最中であった。しかも、その試合で内川はなんと国士無双を決めている。この出来事は時間にするとドラフト指名されてから約1分後のことであり、内川がなにか「持っている」ことを予感させる出来事だった。さらに驚くべきことに、その隣の部屋では同じくサクラナイツから指名を受けた岡田紗佳が、ABEMAから取材を受けていた真っ只中だったという。このように、内川がサクラナイツに加入する際には奇妙な偶然が重なっていたのだった。

経歴

2005年:日本プロ麻雀連盟22期生としてプロ入会
2016年:第1回麻雀プロ団体日本一決定戦 優勝
2018年:第35期十段位獲得
2019年:KADOKAWAサクラナイツよりドラフト1位指名
2022年:Mリーグ2021-22シーズン 優勝

麻雀との出会い・きっかけ

内川が麻雀に初めて出会ったのは6歳の頃、父親が親戚と麻雀を楽しんでいる光景を見て覚えたという。中学生時代はサッカーと勉強に打ち込み、進学校の高校へ入学。高校卒業後は浪人生活を送っていた内川は、浪人中に通っていた麻雀店から誘わて店の経営を行うことに。この時、内川はなんと若干21歳という若さだった。そして24歳の時、経営する麻雀店の知名度を上げるため、日本プロ麻雀連盟のプロテストを受験。翌年、見事にプロ入りを果たしたのだった。一時期は麻雀店の経営とプロ活動の二足の草鞋を履いていたが、達人の世界に魅せられた内川はプロ活動に専念することを決意。現在では幅広い層への講師活動も積極的に行なっている。

Mリーグの個人成績

開催年 順位 ポイント
2019年 15位 -33.1pt
2020年 2位 468.7pt
2021年 22位 -139.7pt

Mリーグ開催2年目、KADOKAWAサクラナイツの創設とともにMリーガーとなった内川。チームは参戦初年度からファイナル進出を果たすも、惜しくも優勝には届かず4位となった。2020年は順調にポイントを重ね、あと一歩でMVPとなる個人ランキング2位という躍進を見せる。チームをファイナシリーズに導いたが、惜しくも準優勝となった。雪辱を胸に迎えた2021−22シーズン、内川は苦戦を強いられるも、病気療養のためシーズン半ばで休養した沢崎誠の穴を埋めるべく奮闘。ファイナル最終戦までもつれた優勝争いを制し、KADOKAWAサクラナイツは見事初優勝に輝いたのだった。

内川幸太郎の打ち方や雀風

内川の雀風は絶妙な押し引き、状況に合わせて的確な判断を見せる点が特徴的だ。また基本に忠実な手順を重視する打ち方から「手順マエストロ」の異名を持っている。点数状況、河の状況など、あらゆる要素を加味したうえで最善の策を講じるのが内川の長所といえる。このように多角的・複眼的な考え方で麻雀に臨んでいるのは、中学時代に「自分の視点だけではなく、相手から見た視点、さらに時間軸をずらしたり、状況を変えた視点も持つと、物事がおもしろく見えるよ」と塾の先生から言われた一言がきっかけとなっているそうだ。

内川幸太郎の対局時の様子

Mリーグ2022-23 レギュラーシーズン 10月7日 第1試合 2022/10/07

ディフェンディングチャンピオンとして迎える2022シーズン、内川の初登板となったのがこちらの試合。東場はライバルの大物手も炸裂するも、じっと耐える内川は大きな点数の変動はなく南場へ突入。

南1局、内川は自風の[北]ポンから始まり、[発][③]もポンして赤ドラを1枚使った1300・2600。南2局は配牌でドラ3が入ると、[中]をポンしてトップ目の仲林から8000を直撃した。軽快に仕掛けた2局と打って変わって、南3局はピンフ・ドラ・赤2をダマテン。親番の白鳥からアガってさらに8000を加点。

オーラスをトップで迎えた内川だが、跳満ツモで逆転を許すため油断はできない。ここで果敢に追加点を狙う内川は[東]・赤・ドラ2でテンパイするも、茅森がメンホン・赤を[二][五][八]待ちでリーチして迫る。しかし、ハイテイで内川がツモって4000オール。4局連続のアガりをものにした内川が、2022-23シーズンの初出場を飾る会心の勝利を挙げた。

Mリーグ2020 ファイナルシリーズ 5月14日 第2試合 2021/05/14

©ABEMA

内川が手堅いアガリで主導権を握ったのがこの試合。東場は全員が拮抗して点差が広がらない展開となったこの試合。南1局2本場、その均衡を破ったのはABEMASの多井で、5200の和了でリードを奪う。リードを許した内川は多井を追いかけるべく、南2局2本場で3副露している多井に立ち向かい4000点の和了。さらに、南3局でも親の多井がリーチをかけるも、2000点の直撃を決めて多井からトップの座を奪う。

オーラスは園田と滝沢の2人が攻め合い、園田が4着から2着になるアガリを決めたことにより、内川は見事逃げ切りトップ。内川が優位な点数状況を奪取し、見事なゲーム回しを見せた一戦となった。

Mリーグ2020 レギュラーシーズン 3月8日 第1試合 2021/03/08

©ABEMA

Mリーグ2020レギュラーシーズンも終盤となったこの試合。内川は開局からツモ和了で勢いづくと、東3局の親番でも和了を決めてリードを広げる。しかし、東4局1本場で瀬戸熊に痛恨の12000放銃。それでも次局に瀬戸熊から12000をアガリ返して再びトップに返り咲く。

このまま逃げ切りたいところだったが、内川への試練は終わらない。南3局に切った1枚切れの白がなんと藤崎への16000の放銃に。勝負のオーラス、内川はこの試合なんと7回目の和了となる跳満をツモりあげ、見事トップをチームにもたらしたのであった。

SNSでの評価・評判

内川のSNSでの評判や評価は「強くてかっこいい」これに尽きるといってもいいだろう。以下では内川に寄せられている声をご紹介しよう。

SNSで内川の評判を見ると、「かっこいい」や「強い」といった言葉がズラリ。人気も実力も、まさにトッププロといったところだろう。

KADOKAWAサクラナイツの選手は、Mリーグで1位を取った後のインタビューでサクラブレードというペンライトを持った決めポーズをするのが恒例となっている。ファンサービスでそのポーズを惜しげもなく披露する内川が、幅広い人気を獲得しているのもうなずける。

内川はその容姿だけでなく、所作の美しさも人気の一つだろう。

内川幸太郎のニュース・こぼれ話

ゲームが大好き!夜中3時〜4時までハマることも!?

内川はネットゲームが大好きで、Twitterのサブアカウントでは「クラッシュ・ロワイヤル」、「デッドバイデイライト」、「マインクラフト」などを楽しんでいる様子がツイートされている。中でもマインクラフトは月に200時間もプレイするほどハマっているそうだ。また、スマホアプリゲームにもハマっているようで、Mリーグのオフシーズンには夜中3時〜4時までプレイしていたという。「KADOKAWAサクラナイツ公式チャンネル」でもチームメイトと「ウマ娘」をプレイする動画が公開されているので、こちらも要チェックだ。

内川が監修を務める「鳴かせてくれない上家さん」が発売中

選手としてはもちろん、講師など幅広い活動を行っている内川だが、実はラブコメ漫画の監修も行っている。その漫画は『鳴かせてくれない上家さん』。漫画は古日向いろは、原作は更伊俊介が手がけている。なんと学園・ラブコメ漫画で、ネット麻雀にハマる主人公・麻野イサムと麻雀部に所属する上家サクラの関係を描いたストーリーとなっている。コラムにルール説明などが挟まれており、麻雀が分からない初心者でも手に取りやすい1冊だ。

東海オンエアの虫眼鏡と麻雀入門書を出版

2022年3月、人気YouTuberグループ・東海オンエアのメンバー虫眼鏡と内川が共著で『勝てる麻雀をわかりやすく教えてください!』を出版した。本著は虫眼鏡が生徒役、内川が先生役となって、麻雀の基礎から高等戦術までを学ぼうというもの。麻雀教室の人気講師でもある内川ならではの本といえるだろう。「対話形式になっていて読みやすい」「初心者にもわかりやすい」などいった口コミが寄せられ、好評を博している。

この記事のライター

麻雀ウォッチ編集部
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