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日々の努力で紡がれた、梅村日奈子のシンデレラストーリー

日々の努力で紡がれた、梅村日奈子のシンデレラストーリー

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「将妃決定戦」を連覇して臨んだ「麻雀ウォッチ シンデレラリーグ2020」でも優勝を決め、麻将連合の看板女流プロとして活躍を続けているのが梅村日奈子だ。数々の実績を積んでもなお本人は「まだまだ見習いです」と語り、日々の鍛錬を欠かすことはない。そんな謙虚な姿勢と努力によってつかんだ栄冠は、まさしくシンデレラストーリーそのものといえるだろう。本記事では、梅村が積み重ねてきた麻雀ストーリー、彼女の魅力について紹介していきたい。

目次

梅村日奈子の基本情報・プロフィールデータ

名前 梅村 日奈子(うめむら ひなこ) 
異名 流氷のコロポックル、うめぴこ
生年月日 6月25日
出身地 埼玉県
血液型 A型
趣味 点滴
本人公式SNS Twitter
所属団体 麻将連合
プロ入会年 2017年
主なタイトル 第8・9期 将妃
シンデレラリーグ2020優勝
μカップin神戸優勝

梅村のTwitterでは、競技麻雀に関する発信をしていることが多い。ゲームやパチンコ・パチスロ、公営競技の配信など、麻雀以外の仕事にも忙しいという女流プロも増える中、麻雀に対する熱量の高さがひしひしと伝わってくる。対局観戦も好きだという梅村は、その対局について書き込んでいるノートの写真をアップすることも。そんな梅村は、将来の目標として「強い麻雀打ちになる」ことを挙げている。麻雀における純粋な「強さ」に貪欲な梅村の姿勢が普段の活動からもうかがえるだろう。

経歴

2017年:麻将連合の2017年度ツアー選手に
2018年:第8期将妃
2019年:第9期将妃
2020年:麻雀ウォッチ シンデレラリーグ2020で優勝                    
2021年:μカップin神戸優勝

麻雀との出会い・きっかけ

大学時代にアルバイトを探そうと手に取った求人雑誌で、目に止まったのが雀荘メンバーだったという梅村。当時は麻雀に関してまったくの素人で、面接前にタンヤオと平和だけは覚えた、というレベルだったそうだ。そこから麻雀のゲーム性に魅せられていった梅村は雀荘での勤務に加えて、オンライン麻雀の天鳳をやり込むようになる。天鳳つながりで木原浩一のブロマガの購読を始め、直接指導も受けながら腕を上げていく。そして、「団体のシステムや雰囲気が自分に合っていた」という麻将連合に入り、プロとしての活動をスタートさせたのだった。

梅村日奈子の打ち方や雀風

梅村は、副露率が低く守備寄りのプレースタイルが特徴だ。攻めはリーチを基本としており、スピード重視といわれるオンライン麻雀で腕を磨いてきた選手としては珍しいタイプといえる。自分の手牌の価値を判断することに長けており、それを基準にした立ち回りの判断は秀逸だ。典型的な守備型プレーヤーに見えるかもしれないが、攻め込むと決めたときの高い攻撃の精度にも注目。プロ入り前から木原に指南を仰いでいたこともあり、木原仕込みの破壊力十分な攻めを見せることもある。

梅村日奈子の対局時の様子

第8期将妃決定戦 2018/11.4

©麻将連合

梅村のリスクリターンを考え抜いた鋭い判断が好結果を呼び込んだこの対局。最終戦を残して梅村は3番手。東4局2本場、純チャン三色を視野に構えた梅村だったが、他家からリーチが入った時にはまだ1面子。得意の守備でリーチにしっかり対応しながら手を進めるが、さらにもう1軒リーチが入る。しかし、ここが勝負所と見た梅村は、ここからペンチャンターツを払う思い切った選択に。この選択が功を奏し、見事にライバルに追いつき3軒目のリーチを敢行。ここで見事にツモった梅村が、自身初となるタイトルを大きく引き寄せたのだった。

第9期将妃決定戦 2019/12.7

©麻将連合

2回戦南1局2本場、相当苦しい配牌の梅村だったが、丁寧な打牌選択が光った。一発・裏ドラなしのルールのため、しっかり打点をつけようと意識するなかで、中盤に選択の場面が訪れる。

役なしとなってしまうリャンメンターツを捨てていき、大胆に手役を狙った打点重視の進行に切り替えたのだ。この選択は見事にハマり、当初の構想通り三色同順を含めたアガリにまで結び付けた。親番ながらどっしり構え、打点を見据えた梅村の胆力が発揮された対局となった。

麻雀ウォッチ シンデレラリーグ2020 第1節Aブロック2卓 2020/3.20

シンデレラリーグ初登場となった梅村の初陣も振り返ってみよう。団体を背負う意気込みで臨んだ梅村は、持ち前のリーチを中心とした攻めで2連続トップ。続く3戦目、東3局2本場はオタ風ポンからチャンタとホンイツの両方を狙った丁寧な手牌進行を見せる。その後一気にホンイツに舵を切ると、役牌を暗刻にしてから見事に出アガリをものにした。オタ風の仕掛けから無駄のないパーフェクトな選択を見せつけて3連勝を飾り、「梅村強し」を印象付けた一戦となった。

麻雀ウォッチ シンデレラリーグ2020 決勝 2020/7/3

窮地に追い込まれた梅村が底力を見せたのがこちらの対局。3回戦の東3局、塚田美紀(最高位戦)が驚異の連荘でなんと8万点オーバー。一方の梅村はマイナス1800点となったが7本場で梅村に起死回生の好配牌が訪れる。そして3巡目には受け入れの広さよりも三色同順による高打点を見すえた打牌を敢行。これには解説の多井隆晴も「うまい」と声を上げ、次巡に「メンタンピン高目三色」の形でリーチ。5巡後に高目をツモって4000・8000とした梅村が優勝をぐっと引き寄せたのだった。

SNSでの評価・評判

SNSでは梅村をMリーガーとして推す声や、数々の栄光を手にした梅村に対する祝福の声が多く見られた。

梅村は「流氷のコロポックル」だけでなく、「うめぴこ」の愛称でファンからも先輩からも親しまれているようだ。

麻雀ウォッチ シンデレラリーグ2020を制した梅村に対しては、お祝いツイートが相次いでいた。

Mリーグのドラフト前には、新選手の候補として梅村を推す声も多く上がっていた。

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1900点でもきっちりディフェンス

梅村のディフェンス力が光った一局をご紹介しよう。東4局で梅村の持ち点はわずか1900点。挽回に向けて動き出したいところだったが、下家に座る親が赤・ドラ含みのチーで攻める。ここで梅村は親の現物を対子落とし。点棒はわずかでもきっちり受ける姿勢は崩さなかった。その後、見事な打ち回しを続けた梅村は最後のツモ番でなんとテンパイするも、押し出される牌は不運にも親のアタリ牌。押すと放銃の場面だったが、梅村はなんとテンパイにこだわることなく放銃を回避した。全4回戦の試合全体をしっかり見据えた、まさに胆力全開の守備だといえるだろう。

梅村日奈子のニュース・こぼれ話

梅村は北海道出身?

「流氷の紳士」こと木原浩一を尊敬していることから、梅村のキャッチフレーズは「流氷のコロポックル」となった。日本で流氷と言えばオホーツク海だが、実際に北海道道東出身の木原プロに対して、実は梅村は海に面していない埼玉県出身。それを知ってか知らずか、木原のファンからは「梅村さんも北海道なんですね」との声も上がっている。

辞書登録は麻雀用語だらけ

あいさつの定型文や住所・メールアドレスなど、入力することが多い項目を登録しておくと便利なスマホの辞書機能。梅村がTwitterで投稿した自らの辞書登録では、「ためんち→多面張」に始まり「ほーら→和了」にいたるまで麻雀用語がずらりと並んでいる。そのまま入力しても変換されない言葉ばかりとはいえ、すべてきっちりと登録するところに梅村の几帳面な部分が垣間見える。

鳴き麻雀の高打点狙いに転向?

麻将連合のリーグ戦配信では、実況も務める梅村。会場へ向かう前のツイートには、その日の持ち物の写真が。勉強熱心なことで知られる梅村だが、写っていた本のタイトルはなんと「高打点鳴き麻雀」。副露派に転向するのかと思いきや、その本は配信で解説を担当する矢島亨プロの著作。解説者についての予習も欠かさないとは、真面目一本の梅村だった。

移動のお供は問題集

来店ゲストとして都内周辺の雀荘を訪れることも多い女流プロにとって、移動中のツイートは欠かせないものになっている。自撮りや飲食店のメニューが定番だが、梅村のツイートにはなんと問題集の写真が。デジタル麻雀の礎を築くことに貢献した「科学する麻雀」の新シリーズの問題集だが、こちらを移動のお供として持ち歩いているようだ。ほかにも麻雀本を入手したことを伝えるツイートがちらほらあり、梅村の研究熱心さがうかがえる。

この記事のライター

麻雀ウォッチ編集部
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