日本プロ麻雀連盟所属のプロ雀士にして、グラビアアイドルの仕事もこなす容姿端麗な麻雀プロ。それが東城りおだ。Mリーグ2021ドラフト会議においてセガサミーフェニックスからの指名を受け、Mリーガーとしてデビューすることが決定。実は2018年にも指名の話があったが、東城は「自分では実力不足だ」と断っている。今回の選択には自身初となるタイトル獲得が大きく関係しているのだろう。3年間でどのような心境の変化があったのか、Mリーグにどんな進化をもたらしてくれるのだろうか。本記事では、東城りおのプロフィールとその麻雀に迫っていこう。
目次
東城りおの基本情報・プロフィールデータ
名前 | 東城りお(とうじょうりお) |
異名 |
ミス・パーフェクト |
生年月日 | 1990年9月18日 |
職業 | 麻雀プロ、グラビアアイドル |
出身地 | 秋田県 |
血液型 | O型 |
趣味・特技 | マンガ、アニメ、ゲーム |
本人公式SNS | |
所属団体 | 日本プロ麻雀連盟 |
所属チーム | セガサミーフェニックス |
プロ入会年 | 2013年 |
主なタイトル | ロン2カップ2021winter 優勝 第15期夕刊フジ杯争奪 麻雀女流リーグ 個人優勝 |
タレント志望で上京したという経緯もあってか、現在ではプロ雀士として活動しならグラビアの仕事を行うこともある。水泳やランニングといった運動も得意としていて、スタイルの維持にも努力を欠かさない。趣味や特技にはあげていないが、実は料理が得意だという一面もある。まさに「ミス・パーフェクト」という異名に恥じない女流プロだ。
経歴
2012年:日本プロ麻雀協会 入会
2013年:日本プロ麻雀連盟へ移籍
2020年:YouTube「りおみんちゃんねる」開設
2021年:ロン2カップ2021winter 優勝
2021年:第15期夕刊フジ杯争奪 麻雀女流リーグ 個人優勝
2021年:Mリーグ2021ドラフト会議でセガサミーフェニックスから指名
麻雀との出会い・きっかけ
東城が麻雀と出会ったのは小学生のころ。麻雀が好きだった父の影響で、パソコンの麻雀ゲームを始めたのがきっかけだ。タレント志望で地元の秋田から上京したものの当時は芽が出ず、麻雀店でアルバイトを始めた。そこで麻雀プロという職業を知り、麻雀に対して真剣に向き合うようになる。当時から木原浩一(日本プロ麻雀協会)を師としていたため、2012年には木原が所属する日本プロ麻雀協会に入会した。人気女流雀士として注目され、Mリーグ発足当初の2018年には指名の話があがるほどだったが、当時の東城はこれを拒否。自分では力不足だと感じていたそうだ。
その後、環境の変化や体調不良が重なり、1年ほど麻雀から離れることになる。その年は麻雀プロとしてはもちろんのこと、人としても生きていないかのような感覚を覚えたという。しかし、次第に「麻雀を打ちたい」という想いの高まりを感じ、麻雀が自分の人生とって、切り離せない存在であることを再確認したそうだ。2021年に復帰し、その年に見事夕刊フジ杯争奪 麻雀女流リーグ 個人でタイトルを獲得。これがMリーグ加入への大きな自信につながったと語っている。
東城りおの打ち方や雀風
東城の雀風は、積極的に手役を絡めた攻めを仕掛ける攻撃型だ。自身の雀風を「図太い」「図々しい」と語っており、ライバルの動向に気を取られ過ぎず、自分の手を曲げずに進行することが持ち味だといえる。逆境やここ一番の勝負所での強さは目を見張るものがあり、力強い攻撃から自分の時間を作り出していく。必要な場面で効果的に手役を仕上げることにも長けていて、時にはテンパイに近いところから形を崩して、思い切りよく手役を狙うことも。Mリーグにおいても、その思い切りのいい攻撃でセガサミーフェニックスを悲願の優勝に導くだろう。
東城りおプロの対局時の様子
夕刊フジ杯争奪麻雀女流リーグ2021 東日本リーグ東京4組第4節1回戦 2021/2/9 その①
東城の思い切りのいい手役狙いが光ったのがこの一局。南3局、ここまでアガリのない東城はラス目で親番を迎える。大切にしたい親番だけに、先制リーチで主導権を握りたいところだ。東城の手配は序盤にしてイーシャンテン。だが、先制できるとはいえリーチのみになりかねない手牌で、打点は心もとない。それならば、と東城はここから萬子3枚を切り飛ばし、索子のホンイツへと一気に舵を切る。この選択が見事にはまり、数巡後には門前ホンイツのテンパイ。ダマテンに構えて、ライバルから役牌・ホンイツの12000点の直撃に成功。東城の思い切った選択が、反撃のきっかけとなる大きなアガリを呼び込んだ。
夕刊フジ杯争奪麻雀女流リーグ2021 東日本リーグ東京4組第4節1回戦 2021/2/9 その②
南3局に12000点をアガった後、東城は積極的な鳴き仕掛けで連荘に成功。大きなアガリを手にした東城は、勢いそのままに攻め続ける。じわりじわりと差を詰めてくる東城にライバルも焦りの色を見せ、鳴き仕掛けでスピーディーに手を進めようとするが、東城はお構いなし。焦ることなく門前でどっしりと手を進める。じっくり育てた手牌でリーチまでこぎ付け、仕掛けで安全牌のなくなったライバルから12000点の直撃に成功。周囲の動きに流されない、東城自慢の図々しい攻めが輝いた一局だ。
ロン2カップ2021winter決勝戦 2021/1/17
東城の強気の選択が、圧巻の勝利を呼び込んだのがこの試合。東2局、東城は親のリーチを受けて丁寧に打ちまわし、終盤に愚形ながらもテンパイすることに成功。残りツモも少ないため、ここはダマテンかと思いきや、シャンポン待ちで追いかけリーチ。ここは流局に終わるが、攻めの姿勢で勢いづいた東城はここからアガリラッシュ。持ち味の思い切りのよいホンイツを皮切りに合計8回ものアガリを決め、終わってみれば65300点持ちの大トップ。東城らしい、相手の攻めに屈することなく果敢に攻め続ける麻雀で本大会の優勝の座を手にした。
東城りおのSNSでの評価・評判
2021シーズンドラフト会議直後、SNSは、東城のセガサミーフェニックス加入決定の話題で持ちきりだった。自由な雰囲気で各選手の個性が溢れるフェニックス。東城の加入によってどんなチームに進化していくのか、ファンの期待は高まるばかりだ。
東城りおがセガサミーフェニックスに入ったのはめっちゃめっちゃ嬉しい。
— たると@いのりまち町民 (@puripuri258) August 2, 2021
Mリーグでも見れるのは感激ー♪
麻雀をはじめとして、パチスロ、ポーカー、グラビアと数多くのジャンルで活躍する東城。多くのファンがMリーグ参戦を待ちわびていた。
東城りおプロ
— たーみん@競馬/麻雀/10-FEET【趣味垢】 (@xYXKuAMmPAGy3OF) August 3, 2021
獲るなら…フェニックスと思ってたら本当になるとは笑
念願の個人タイトルを獲得し、華やかさも持ち合わせており個人的に次世代女流プロMリーガーに相応しい選手の1人と思ってます。
環境的にも仲のいい魚谷プロといい意味でお互いに刺激し合えるのではないかと…#Mリーグ
自由な雰囲気が魅力のフェニックス。東城の加入でどういった化学反応が生じるのか、期待するファンは多い。
魚谷さんのサーチ能力が凄まじ過ぎて恐い。
— どぅいブロス(麻雀垢) (@doi_mahjong) August 3, 2021
いや、見つけてくれて超嬉しいんだけども?
東城さんにはフェニックスのチームカラーのように、自由気ままにのびのびと戦ってほしいですね✨#セガサミーフェニックス#魚谷侑未#東城りお
フェニックスファンからは、自由にのびのびと打ってほしいという声が上がっていた。2021シーズンもフェニックスの個性豊かなメンバーが繰り広げる麻雀から目が離せない。
東城りおのおすすめの動画
積極的なリーチが高打点を生む
東城の親番。お世辞にも良いとは言えない配牌をもらった東城は、重なれば大きい孤立していたダブ東を2巡目に切りだす。受け入れ枚数の広さを優先した東城の選択にツモがうまく噛み合い、7巡目でタンピンドラ1をテンパイし、迷うことなくリーチ。見事出アガりでの12000点を得ることに成功した。素直に自分の手牌を進めていき、積極的にリーチしてアガりを拾いに行く彼女の勝ちパターンが光った一局といえるだろう。
一直線に役満を狙って見事達成!
2021年のプロクイーン準決勝。暗刻1つ対子3つの好配牌をもらい、仕掛けてホンイツトイトイも見える東城だったが、あくまでもメンゼンで手を進める。裏ドラやカンドラを採用しているWRCルールの試合なので3ピンを積極的に暗カン。さらに対子が増え、捨て牌1段目にしてなんとツモり四暗刻のリーチ。これを見事にツモって8000・16000を成就させた。メンゼンでの真っ直ぐな手作りが、役満という大きな結果を生んだ一局だ。
東城りおのニュース・こぼれ話
無類のマンガ・アニメ・ゲーム好き
東城が趣味として挙げているのが、マンガ・アニメ・ゲーム。「東城りお」という名前も本名ではなく、苗字の「東城」はマンガ『いちご100%』のヒロイン・東城綾からとったもの。「一度ハマるとのめり込んでしまう」と語る東城は、マンガを読み始めたら半日経っていたということもあるようで、麻雀に関してはなんと丸2日連続で打ったこともあるという。好きなことをとことんやり抜くのが、東城りお流なのかもしれない。
YouTubeチャンネル「りおみんちゃんねる」
魚谷侑未プロとの共同YouTubeチャンネル「りおみんちゃんねる」では、ゲーム配信や雑談、質問コーナーをはじめとした動画を投稿している。その中で特に人気を集めているのが、東城の歌声を聞くことのできる「歌ってみた」の動画。歌手顔負けの美しい歌声で楽しげに歌う、東城の貴重な姿を見ることができる。東城が新たな一面を見せる動画が盛りだくさんの「りおみんちゃんねる」。東城のファンの方はもちろん、これから東城を応援したいというMリーグファンの方にもぜひご覧いただきたいチャンネルだ。
『熱闘!Mリーグ』で明かした「空白の2年間」
2021年シーズンからMリーグに参戦した東城。これまでの選手と同様『熱闘!Mリーグ』(テレビ朝日・ABEMA)の密着取材を受け、その模様が2021年11月8日に放送された。結婚をきっかけに東京を離れるも、SNSでのファンとの交流を欠かさなかった東城。その地道な活動は数多くのファンを惹きつけた。空白の期間を経て仕事に本格復帰した東城を支えたのは、ほかならぬファンの声援だったそうだ。
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