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もっと勝つための現代麻雀技術論 第133回 「別の面子、雀頭、面子候補を崩す鳴き」

もっと勝つための現代麻雀技術論 第133回 「別の面子、雀頭、面子候補を崩す鳴き」

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 今回は6、別の面子、雀頭、面子候補を崩す鳴きについて取り上げます。これまで取り上げて来たようなシャンテン変わらずの鳴きと違い、鳴く前の形に決まったパターンは存在しませんが、いずれも、1面子作る変わりに、鳴き手役に絡まない面子、雀頭、面子候補を崩すことでシャンテン変わらず(場合によってはシャンテン戻し)になりますが鳴きがきくようにすることでアガリやすくなることを狙う(手役がつくことでリーチが打てなくなることの打点も補う)鳴きです。

 鳴くかどうかについては、第128回でも申しましたように、「鳴いても鳴かなくても残る共通の受け入れを引いた場合に、どちらがよい手になるか」で判断するといいです。

 ドラ 

 を鳴いて打とするとタンヤオ1シャンテン。を引いた場合も、スルーした場合はリーチドラ1単騎待ち(あるいはダマで手変わり待ち)になるので、鳴いて良形2翻でテンパイしている方がよいので鳴きます。

 

 ドラ

 悪形リーチドラ1より鳴いて悪形タンヤオドラドラの方がよいのでは鳴いて打とします。

 筒子がならのみ鳴きます。鳴いて良形タンヤオドラ2とリーチ平和ドラならそこまで差はないのでテンパイしやすくなるチーがよいとみますが、鳴いて悪形タンヤオドラ2とリーチ平和ドラ1なら後者の方が明確によいのではスルーします。

 

 ドラ

 ドラ2なのでを鳴いて打でもスルーよりよさそうですが、今回は鳴いて打とすることで567三色もありますし、ポンなら4翻手になるのでアガリやすさでも打点でも打より打の方が優れています。面子がスライドした時にできる手役を見落とさないようにしたいですね。

 

 ドラ

 鳴いてを落とすとタンヤオ2シャンテンなのでシャンテン戻しになりますが、悪形リーチドラ1より、にくっつくと4翻テンパイになる1シャンテンの方が「よい手」ですね。を鳴いてとします。

 

 鳴いて打とするとタンヤオで鳴いて手が進められるようになりますが、2シャンテンでスルーしても手が進むツモも多いので何からなら鳴くか難しいところ。

 現麻本では「悪形を解消する鳴き」であるは常に鳴き。はドラ2以上なら鳴き。良形テンパイになりづらくなるはドラ3以上なら鳴きとしましたが、リャンメンチーが特に警戒されて鳴ける牌がなかなか出なくなる面子相手であればドラ3でもはスルーがいいかもしれません。

 鳴いてテンパイなら他家に警戒されることはあまり気にしませんが、今回のような手牌は他家から鳴きやすいかどうかでアガリ率に結構差が出ることが予想されるからです。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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