今回は5、面子を強化する鳴き(食い替え)について取り上げます。
ドラ
鳴いてタンヤオドラ2のテンパイですが、ドラを鳴いて打(は他家から食い替えと分かるので切れない)、をで鳴いて打(で鳴くとが切れない)とすることでタンヤオドラ3の手にすることができます。うっかり鳴きそびれてしまうので結構損ですね。
これも「食い残し」同様出来ている面子から鳴くので、「食い伸ばし」や「食いちぎり」に比べると見落としやすいです。繰り返しますが、鳴いてテンパイしている場合も、鳴くべき牌が本当にないか確認を怠らないようにしましょう。
他家から見て食い替えと分かる形だと鳴けないので、鳴く前の打牌選択にも注意が必要です。鳴き手で(ドラ)からかを切ってテンパイなら、が鳴けるように打。
もしドラなら、をで鳴いて打としてテンパイを維持できるように打とします。
(ドラ)ならをで鳴いて打とできるように打とします。面子は内側に寄せることが多い(特にはメンゼンならイーペーコー変化があるので打とする)のでこれも意識してないと見落としがちですね。
この問題に限らず、から打か打かといった面子をスライドさせる選択になった場合は、手拍子でツモ切りしてしまう前に、両方の選択の優劣を今一度場も見たうえで確認することをお勧めします。麻雀においてミスをする原因は、知識不足以上に、場を正しく認知できていないことにあるのです。
ドラ
現麻本でも取り上げましたが、をで鳴いて打で3翻の手が4翻にする食い替えがききます。
という順子が2つつながった形と、という順子同士の両端がくっついた形があると、「食い替え」の鳴きができます。
他にを抜いての順子と面子候補がくっついた形に着目すると、をで鳴いて打でリャンメンを3メンチャンにする「食い伸ばし」があることが分かります。
もしが場に多く切れている場合は、もで鳴いて打とすることでに待ちを変える手もありますね。他にはポン打で待ちで鳴いて4翻になる、「雀頭を面子にする鳴き」があります。
メンゼンの場合も、とあって、以外がタンヤオ牌であれば、をで鳴いて打タンヤオをつけて鳴いても手が進むようになります。
ただしリーチがかけられなくなり、タンヤオで1翻つくとはいえリーチなら一発ツモ裏ドラ次第で更に高くなり、スルーしても自分でを引けばメンゼンでタンヤオがつくケースもあるので、リャンメン×2の1シャンテンで鳴くと2翻以下の安手になるような場合は基本はスルーします。しかしこのような場合でも、受け入れ牌の切れ具合でリャンメン×2の1シャンテンとはいえメンゼンのアガリが厳しい場合や、アガリ率を特に重視するケースでは鳴くことになります。
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