冒頭の花ちゃんのような悩みを抱えている人も多いと思います。私からできるアドバイスは、「実戦で拾える情報を増やす」「拾ったうえで必要な情報を取捨選択する」ことです。いくらテクニックを学んでも、実戦で必要な情報を拾えなければ活用することはできません。実戦の局面は本と違い次々と変化し待っていてはくれないので、こればかりは慣れるよりありませんが、技術が正しく身に付いているなら、その分情報を拾うことに労力を回せるようになると思います。
逆に、情報を拾うことは上手くても不必要なものを捨てられずに伸び悩む人もいますが、こちらは技術が正しく身に付いてないために、何を優先すべきかを誤っている可能性があります。座学と実戦は表裏一体。何度となく申してきたことですが、自分に足りていないものを補えるように技術向上に努めたいですね。
▼雀魂牌譜
東1局0本場
を早々と切っているのに打リーチ。これだけ見るとからの切りに見えます。しかし、親のメンタンピンドラ1の手でを止めた方がよいとするなら、「先にツモって他の待ちでテンパイ」以外で当たらないケースを全て否定するくらい高い精度で待ち読みできる必要があるでしょう。
一発ツモで6000オールと気持ちのよいアガリ。下家はタンピン狙いでトイツを落とした後でをたまたま引き、メンツ候補が揃ったところでよりは安全という理由でが残されたケースでした。後から考えれば、の形からの順で切られたというのも不自然な話。情報を拾って半端に読むくらいなら、最初から捨ててしまった方がよいというこを改めて痛感させられました。
東1局1本場
今度は打って変わってが早いので、待ちはいかにもなさそうに見えます。しかし、終盤で悪形残り1シャンテン。テンパイ時に切る牌は十分危険となると、微小とはいえ放銃リスクを負ってよいのか怪しいところです。
また、リーチ宣言牌がだから、それ以前に切られた数牌のまたぎは安全と言えるかも微妙なところ。何故ならそう仮定すると大半の牌が安全ということになりますが、これだけ中張牌が多く切られた河で、フォロー牌を切ってターツを固定する機会が1度もないというのもだいぶレアケース。打ち筋が分かっていないとしても、相手が字牌を抱えてリャンメン固定の先切りをどこかで入れていることの方が多いのではないでしょうか。通ってそうな牌が多い時ほど、「通ってそう」という読みはあてにならないもの。打で回します。
…なんという引き戻し。これは極端な例ですが、真っ直ぐ押さずとも加点のチャンスが一定確率で残るのも、半端な1シャンテンから押すのがあまり有利にならない理由の一つ。からを引いてもツモ切りされた可能性もありますが、いずれにせよこのテンパイなら勝負に見合うとみます。
高目じゃなくて残念とか言ったら怒られますね(笑)対門はからドラということもあっての先切りでした。結果的に拾える情報から得られる読みを捨てたことが功を奏しましたが、そもそもきっちり拾い切れてなかったので、結果はともかく反省点が多い半荘でした。
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