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第227回 ネマタの雀魂日記〜魂天になるまでやめれま天

第227回 ネマタの雀魂日記〜魂天になるまでやめれま天

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ネマタの雀魂日記とは
  • 『ネマタの雀魂日記』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによるネット麻雀「雀魂」で魂天位を目指すコラムです。
  • 初回はコチラ                               

去る3月5日は、「巫女の日」。雀魂は可愛い巫女さんが活躍するオンライン麻雀ゲームです。

…巫女なのにはぶられた人(猫)がいるようですが気にしないことにしましょう(笑)

最近は麻雀も対局時間が短いものが好まれる傾向がありますが、オンライン麻雀は相変わらず東南戦がメイン。それもそのはず。東南戦のpt変動は東風戦の2倍。対局時間は2倍にまではならず、局数が多いほど腕のあるプレイヤーが勝つのですから、ptの稼ぎやすさは圧倒的に半荘が上。獲得pt1.5倍の天鳳でもまだまだ東南有利で、1.38倍が適正という研究もあります。

雀魂はコインのレートに関しては東南戦は東風戦の1.4倍。それならpt変動も1.4倍にした方が良かった気がしますね。もしくは四麻と三麻だけでなく、東風と東南でも段位を分けるという手もあります。これから麻雀を始める打ち手には対局時間が短い方が受け入れられやすく、東南戦のpt優遇がなければ東風で打ちたいと考えるコアなプレイヤーも多い。もっと東風戦が流行る仕組みを作るべきと考えるのは私くらいでしょうか。

雀魂牌譜

東1局

今回は友人戦の東風戦。東風戦は速攻重視とも言われますが、局数が少なく僅差勝負になりやすいのでそのような展開になりやすいということなので、東風戦という理由で打ち方を変えるわけではありません。試験に喩えるなら問題の解答や出題範囲は同じ。出題傾向と点数配分が違うということですね。

そんなことを言っておきながら3副露して2シャンテン。鳴くのが早いだけで速攻ですらない仕掛けをしている人がここに居ます。ドラかつトイツが3つとも仕掛けやすい牌だったので、チートイツ本線よりは役牌重なり、トイトイ狙いで他家の手牌進行を止めた方がよいと判断しました。東南戦でもおそらく同じように仕掛けていると思います。

結果は流局ノーテンで-1500。何の圧力にもなっていませんでした。上家がこちらの仕掛けにを押してきたことにも注意。手牌を開けて見れば切って当然の牌姿。形テン取れればいいやと無造作に手を進めると痛い目に遭ってしまうかもしれません。

東1局1本場

暗刻を活かしてドラ使いの和了を目指すも対門に2600放銃。

東2局

親で通れば聴牌料。しかしリーチのリャンメン待ちの候補はのみ。しかもリーチ宣言牌がなのでよりまたぎのの可能性が高く、場況の良いは先に引いてメンツが完成していることが多そう。入り目込みでも50%は当たるのではと思って止めました。

しかしドラも以外見えているので安手の可能性が高い。実際に対門の手は1300。結果的に海底牌で上家も聴牌して-1500。何と振り込むよりも高くついてしまいました。

東3局

跳満をツモられてしまいましたが下家の親かぶりにより3着に浮上。

東4局

配牌でいきなり1シャンテンですがツモで打牌比較が難しくなりました。4着と1000点差未満、2着浮上は満貫ツモ条件。役無し悪形リーチを打つメリットが薄く、鳴いて聴牌に取れるタンヤオの価値は高いとみて打としました。

しかし、仮に打としてを引いたとしても、望ましくないツモというわけではありません。そこで聴牌取らずの打とすれば平和がつく手広いくっつき1シャンテン。456、567三色がつけば逆転も有り得ます。

そうなると、僅差のオーラスでも2巡目なら和了率もさほど落ちないとみてシャンテン戻しの打も候補に挙がります。点数状況を色々入れ替えても解答が変わりそうで、見た目以上に難しいと思わされました。今回は、「トップ目だが東家には逆転されうる上家はこちらに全力でアシストするのが正着で、そうしてくることが期待できる打ち手」ということもあり最もクイタンにしやすい選択を取りました。

リャンメンを作りつつ、こちらは仕掛けがきくと上家にアピールするチー。しかし2巡目で1シャンテンなら自力で和了できる可能性が高いので門前で順位浮上を目指す手も有り得ます。3着と4着が大差な段位戦を想定しがちなので鳴きましたが、△15-△5-▲5-▲15の配分でも鳴いた方が本当によいのかちゃんと考えておかないといけませんでしたね。

再度リャンメンを作る鳴き。しかし4連形は自力でもリャンメンを作りやすく、ピンズソーズと鳴けばマンズ待ちが想定されやすく、4連形を伸ばす形は盲点になりやすいもの。上家のアシストしやすさを考慮すると鳴いた方が本当に和了率が高くなっているのか怪しいですね。

やはり上家はマンズを切ってきました。聴牌しても単騎待ちが残ると差し込みづらい。これは鳴かない方がよさそうです。

マンズを連打して上家にマンズ待ちじゃないよアピール。聴牌に取れる牌が出てきました。

上家の方は最後の差し込みまでパーフェクト。おかげさまで3着を守ることができました。麻雀は1対1のゲームでも1対3のゲームでもなく、対戦相手が時には味方にもなる、1対1対1対1のゲーム。このことに気付きやすいのも東風戦の醍醐味ですね。それではまた次回。

雀魂 について


オンラインで全国のプレイヤーとリアルタイムに対戦できる麻雀ゲームです。
全世界のプレイヤーと対戦を行うことができる「段位戦」、チャットを送れる友人と好きなルールで対戦できる「友人戦」、プレイヤー同士で開催/参加できる「大会戦」など様々な対戦スタイルにより、麻雀の初心者から上級者まで幅広くお楽しみいただけます。
「咲-Saki- 全国編」とのコラボも決定!

 

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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