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ネマタの第十期天鳳名人戦牌譜検討  第24回

ネマタの第十期天鳳名人戦牌譜検討 第24回

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ネマタの第十期天鳳名人戦牌譜検討とは
  • 『ネマタの第十期天鳳名人戦牌譜検討』は、麻雀研究家・ネマタさんが「第十期天鳳名人戦」で気になった局面を取り上げていくコラムです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。

第二節四回戦2卓

▼対局者
お知らせ
タケオしゃん
(≧▽≦)
就活生@川村軍団

牌譜はこちら

東1局

 

メンツが無く役牌以外の雀頭が無く安手止まりになりやすい手牌。鳴かない方も多いと思われますが、マーク2氏が天鳳位を達成された約10年前の天鳳界隈ではドラの重なりや赤牌引き期待で積極的に仕掛けるスタイルがトレンドだったと記憶しています。

役牌は鳴いても手が変わらなければリャンメンからは鳴かないという人も多いと思いますがここでもチー。が安牌として残っていれば良しのスタンス。この手でこの仕掛けを入れてこない他家にとってはアガリが近くドラを固めている仕掛けにも見えるのため、他家が対応してくれるようなら遠い仕掛けでも困らないというのもあるかもしれません。

安牌が無いから仕方なく押す程度の手牌になって3900放銃。結果的には上手くいきませんでしたが、私も10年前なら同じように仕掛けていたので、このあたりの打ち回しの是非も再度検討したいものです。

役牌とドラトイツがありますが、役牌が鳴けない場合の保険に鳴き一通の目を残すに越したことはないとみて二度受けペンチャン残し。

しかしを引き戻したところで方針を切り替え。こうなればペンが待ちとして残った時に読まれにくいので、一手進んだ場合もピンズが残っている方が望ましいと判断。さっき切ったばかりの牌と同じ牌が不要牌でないというのが何とも面白いです。

リャンメンができても聴牌時にリャンメンが残るとは限らないのもあり、リャンメンができるよりドラ含みペンチャンが強いとみて打

メンツが完成してくっつき1シャンテンになれば、ドラを引いて悪形残りの2メンツ1シャンテンよりよいのでここでは打

上家は役牌をポンして早々と切りからペンチャン落とし。ターツが揃っていてピンズを持たれていない可能性が高いとなると、ドラをトイツ以上で持たれている可能性も上がります。聴牌以前でドラを切るほどではないとみて打

ソーズで良形聴牌になればドラ勝負と思いきや、を引き戻して聴牌。上家の残しもそうですが、実力者の揃った卓では一度切った牌を上手く活かす選択がよく見受けられます。不要だからと手拍子でツモ切る前に、今一度局面を見渡して確認するようにしたいですね。

引き戻しからの聴牌は他家にとって手順読みがしづらいのもポイント。東家も聴牌料がある以上、ドラとはいえ周辺が早い段階で切られたペンは止めづらい。うまく5200をアガることができました。

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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