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ネマタの戦術本レビュー第343回「麻雀 定石「何切る」301選  著:G・ウザク・福地誠 その16」

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 Q136~138

 Q136はテンパイする受け入れの広さだけならメンツ候補を2つ残す打ですが、良形やイーペーコーがつくよりよいテンパイ優先で打。Q137はカンチャントイツとリャンカンの比較。リャンカンが埋まるとピンフがつく場合でも、ポンテンや良形変化でカンチャントイツを残すことが多いです。Q138はマンズの雀頭くっつきの浮き牌を残すことで、引きに加えて引きで良形ができるうえに345三色もあります。変化を見るのにソーズ4連形より優先するというのはなかなか珍しいので気付きにくい一手です。

 「ザンク」「ナナトーサン」と言った日本麻雀独自の言い回しを自然と受け入れていった方にとっては、実際問題点数計算を覚えることに懸命になる必要はなかったのだと思います。ただし、いくら覚えるのが簡単だったとしても、必要性が特に無いにもかかわらず数字が不規則になっている現行ルールの得点体系については、可能であれば変更した方がよいと思います。

 Q139〜141

 Q139、140はリャンカンを残してリャンメンを固定するか、リャンカンをカンチャンに固定するかの問題。トイツを残してポンテンを取れるようにした方がテンパイ率は高いですが、アガリ率なら原則リャンメンテンパイになる受け入れを多くした方が上です。Q140は三色の打点があるのでカンチャン固定。いずれにせよ「よりよい手になる受け入れ優先」と考えれば選びやすいです。

 Q141は打とするとツモで1シャンテンにならなくなるので、なおのことカンチャントイツをリャンカンより優先します。

 ASAMI Ryo Mājan Site -(1)連風牌の対子符 4符が元々のルールだと思っていたのですが、歴史が古いのは実は2符の方だそうです。統一するならどちらがよいかという話であれば、現代麻雀の得点体系だと符を増やす意味合いが薄いので、他の役牌同様2符に合わせた方がよいと考えます。

 Q142〜144

 カンチャントイツを残すかリャンカンを残すか、はたまた他の選択をとるかの問題。この問題も、「共通の受け入れ」を比較すれば自ずと答えが出ます。今回はトイツ2組がでしたが、互いに3〜7牌のトイツであれば、平和がつく形でも良形変化をみてリャンカンよりカンチャントイツを残すことも多そうです。

 東京で符計算無しのルールを始めた雀荘と言うと「積木」が思い出されます。符計算無しは合理的とはいえ実際に流行るとはあまり思っていなかったのですが、案外そんなこともないみたいですね。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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