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ネマタの戦術本レビュー第122回「傑作『何切る』300選 著:G・ウザク 編集:福地誠 その34」

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Q235 
やはり基本はくっつき>ヘッドレス。ツモアガリ確率計算機によると、打9sと打5pの分岐点は残りツモ11回。
流局までツモることができるとは限らないので、やはり打9sは特に持ち点が不足している場合以外は序盤に限ると考えてよさそうです。

 

Q236 
ツモが残る形なら残し。結局出て行くなら安全度で字牌残し。
一応を残した方がいいとはいえ微妙程度なら字牌が重なれば将来の安牌をあまり気にせず手が進められるメリットもあるので字牌残しというところ。
配牌2シャンテンなら守備力はあまり気にしなくていいのでこれくらいなら残します。
実戦でどの程度差がつくのかは気になるところですが、69字とあるところから9を切ったせいでアガリ逃した例は、覚えている限りではこれまでで4回見たことがあります(笑)

 

Q237 
この問題も雀頭候補としてのトイツと、面子候補としてのトイツの区別がつけられているかがポイントです。
今回はがダブドラなのもあり、ドラ表示牌のは一刻も早く切りたいということもあって自然とに手がかかる人が多かったと思います。
これが逆に面子候補不足であれば、からを引いて更にドラを使う受け入れもあるので、安易にを先切りすべきではありません。

 

つぶやきへのコメント 
「チー子」「ヤーちゃん」「ルー坊」「スーちゃん」「トン吉」…と聞いてピンとくる人はどれくらいいらっしゃいますでしょうか。
ラーメン屋の名前ではありません(笑)

 

Q238 
一体何百回見たのか分からない何切る問題。実戦での出現頻度も高くなく、特にひねりもないにも関わらず、何切る問題となると何故か毎度のごとく出題されます。
後の問題で分かりますように、このセオリー自体は成り立たないことが多いのですが、この問題があまりにも有名すぎるせいで引っかかる人が後を絶ちません。

 

Q239 
中を切るのが正解になるケースは、残りの面子候補が良形である場合。
悪形面子候補があれば、飛びトイツは残して悪形面子候補を切った方がイーペーコーになりやすい。
今回のようにイーペーコーより高打点になる三色があれば外側のトイツを落とすことになります。よく出来た問題です。

 

Q240 
高打点になる受け入れ重視でカンチャン落とし。
結局のところ、部分的な形だけを暗記しようとすると、他の形が違うので切る牌が変わる場合に対応するのが難しくなります。
これまでも申し上げてきましたように、大事なのは、「何を切るか」ではなく、「何を引いた時よりよい手になるか」です。

 

つぶやきへのコメント 
みんなの なまえを たせば ホラ チャールストン(違)

 

Q241 
前問の続き。
残りの面子候補が良形でも、真ん中がドラならもちろんドラは残します。
がドラ表示牌なので打の方が1枚広いですが、ツモはいずれにせよシャボに受けるので、1枚差よりは変化の差を優先します。

 

Q242 
タンヤオトイツよりはドラトイツを残しますし、不確定とはいえカンチャンが三色目ならトイツよりは優先しますし、面子が出来た時にチートイツ1シャンテンよりもよい1シャンテンになりやすいのでチートイツも見切ります。
面子候補オーバーに受ける打ならツモでも1シャンテンになりますがドラが出ていく。
原則通り、単純な受け入れ枚数より、よりよい手になる受け入れ優先です。

 

Q243 
と切ってリーチなら切り順から待ちは他家から盲点になりますが、シャボと比べてもアガリやすかったりするのかは気になるところです。
今回はソーズもツモの良形変化が強く、打としてツモなら取りダマから手変わりもみる選択もあるので打で問題ないとみますが、待ちの強さを重視して内側の牌から切った方がよいことも少なからずあります。

 

つぶやきへのコメント 
昔の冷蔵庫は冷凍室が上にありましたね。実家の冷蔵庫は買い替えてだいぶ経つはずなのに、未だにアイスキャンディーは冷蔵庫の上に入っているイメージが残っています。

 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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