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ネマタの戦術本レビュー第152回「フリー麻雀で食う 上級雀ゴロゼミ 著:雀ゴロK その2」

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 「現麻本」や「天鳳本」でも押し引き判断の基準について取り上げましたが、単純な局期待値であれば、子のリーチに対して、こちらも子でテンパイしているのであれば、たとえのみ手悪形待ちであっても、ベタ降りとの比較であれば押しがさほど悪くないということがシミュレーションによる研究結果から分かっております。

 テンパイなら安手悪形でも押せると聞くと、ほとんどの人は押し過ぎと感じるのではないでしょうか。

微妙な愚形のみ手・2ハンの押し引き - とりあえず麻雀研究始めてみました

 そしてその「押し過ぎ」という感覚自体は誤りではありません。理由は色々と考えられますが、その中の一つが、残り局数がそれなりにある段階であっても、従来の研究で言われていたよりは順位点の影響が大きいということです。

 上記の研究結果で示されているように、局期待値では押し有利であっても、天鳳ルールで南1局トップ目、放銃すると着順が2つ落ちる可能性が高いケースであれば、安手悪形テンパイからは降り有利にと判断が明らかに変わる領域が結構あることが分かります。

 以前言われていたような、「極端な点差がついていなければ、南2局までは平場の感覚で打ってよい」というのは、あくまで大雑把な目安です。研究が進み手作り、押し引き共により細やかなケースを扱うようになりました。そういったケースでは、点数状況についてもより細やかな判断が必要になるので、大雑把な目安だけでは通用しません。

 素点が結果に反映され祝儀もある雀荘ルールであれば、降りた場合も支出も大きくなるので天鳳ルールよりは押し寄りになります。

 しかし、上記の例はトップ目とはいえ下位とあまり点差が離れていないので、放銃のリスクが大きいとはいえアガリのリターンもそこそこ大きいケース。これが本書で取り上げられているような、アガリのリターン自体も小さい点数状況であれば、雀荘ルールでも安手悪形テンパイから降りることが増えます。

 これが大きく負けている場合はどうでしょうか。負けている時は押し寄りとは言っても、安手テンパイならあがれたところで着順状況はあまり改善しないので、祝儀の無い手であればそこまで押し有利とは言えません。むしろ先行テンパイ者と僅差で着順争いをしている時の方が、安手でもアガリのリターンが大きいと言えます。

 点数状況によって押し引き判断が変わるケースは多々ありますが、ある程度麻雀に慣れていれば、「アガリのリターンが大きいから押すべき」というケースは明確なので迷わず押せるようになります。

 ですから、押すかどうか迷うのは、単純な局期待値よりは降り寄りに傾くケースです。これが「テンパイからなら安手悪形でも押せる」という結果に対する違和感の正体です。

 平場の打ち方と聞くとどうしても、「平均的な打ち方」と捉えてしまいがちですが、実は多くの打ち手が思っているよりずっと攻撃的に、高打点が狙えるようならより高打点を目指して打つのが、平場の打ち方なのです。

 ここまでは悪形テンパイの話でしたが、安手であっても良形テンパイであれば、トップ目であっても降り有利になることはあまりありません。前回の「バカ本」でも取り上げられていましたが、トップ目が降り気味になるのは放銃のリスクが大きくなると言うより和了のリターンが小さくなるため。

 麻雀は放銃した場合もツモられた場合も、和了者との点差は同程度に縮むので、自分の和了率が高い手であれば、ツモられるリスクを回避するためにも押した方がよくなります。祝儀がある雀荘ルールであれば尚更ですね。

本記事に関するご紹介

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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