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ネマタの戦術本レビュー第457回「麻雀勝ち組の鳴きテクニック 著:川村晃裕 その9」

ネマタの戦術本レビュー第457回「麻雀勝ち組の鳴きテクニック 著:川村晃裕 その9」

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第3章テーマ18

 テーマ9の後々付けの判断に近いです。ドラポンなら鳴いても打点が落ちず、他家のアガリ率を落とす効果もあるので序盤ならなおのこと鳴くことが多いと言えます。ただ問題の牌姿程度であればホンイツを残してもアガリ率が下がらないとみて鳴いて打としてそうです。

 ただし、他家を足止めすることが必ずしもメリットになるとは限らないことには注意が必要です。今回は他家の手がアガリに遠い可能性が高い序盤なので有利にはたらく可能性が高いですが、これが中盤以降になると、アガリ率は高いが打点は低い手牌の他家が降りて、結果的に高打点の他家にアガられてしまうリスクもあります。単にアガリを目指すうえでも鳴いた方が有利というのであれば鳴くべきですが、鳴いたところでアガリやすくならない場合は他家に警戒されることが本当に有利にはたらくかに注意しましょう。

 また、練習問題2のような手牌に限らず、かなり遠い仕掛けをするくらいならメンゼンでチートイツを狙った方がまだアガリやすい手牌もそれなりにあります。「ドラが出たからとりあえず鳴く」ではなく、あくまで鳴かなかった場合との比較であることを今一度押さえておきましょう。

テーマ19

 「アガリ」「放銃」はほぼ無いので考慮すべきは「被ツモ」「横移動」「流局」。この中で特に望ましくないのは2着目の東家が南家リーチに追いついての被ツモなので、少しでも東家が降りる可能性を高めるためにテンパイを装うということです。

 アガリに向かわない鳴きについてもこれまで取り上げられてきたように色々出てきましたが、いずれも前提条件として「アガリ」「放銃」がほぼ無いことが挙げられます。つまり将来降りやすくなるような手組をすることは、放銃を回避するだけでなく、アガリ、放銃以外の結果をよりよくするための鳴きを入れるうえでも重要になると言えます。第2章の繰り返しになりますが、「アガリ」「放銃」以外についても、よりよい結果を出すために出来ることがないかを常に意識しておきましょう。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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