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ネマタの戦術本レビュー第463回「麻雀勝ち組の鳴きテクニック 著:川村晃裕 その15」

ネマタの戦術本レビュー第463回「麻雀勝ち組の鳴きテクニック 著:川村晃裕 その15」

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第5章テーマ32

 祝儀無しの場合は序盤でもポンテン有利な牌姿です。祝儀有りの場合も祝儀の恩恵が受けられるのはメンゼンでアガったうえで一発か裏がついた場合。赤6枚ルールならアガリ逃して放銃、被ツモとなった場合は高確率で祝儀の支出がつきますし、鳴いてテンパイに取っても赤ドラとの振り替わりがきくので判断を変えるほどではないとみます。

 仮にメンゼンのみ赤に祝儀がつくルールであれば振り替わりを考慮してまだスルーが有利そうですが、どの程度祝儀を期待できるか計算するのが難しいのではっきりは分かりません。祝儀関連の問題についてはルールに対応しようとするあまりミスしやすい問題なので、祝儀なしの場合の基準を押さえたうえで微妙なケースについてはその都度検証されることをお勧めします。

参考:ブログ「とりあえず麻雀研究始めてみました」より「鳴いて聴牌か面前一向聴継続か?6

テーマ33

メンツ候補オーバーにつき、鳴くつもりがないとしても先にリャンメンが出来た場合はツモでタンピンになるので残しが活きます。しかし今回は打ならツモが高め三色1シャンテンになるので打点的に残しが有利とまでは言えません。守備面でもトイツ残しが有利なこともあり、本書の通りリャンメンからでも鳴いて手を進めるのが有利なら打、そうでないなら打が無難でしょうか。三色がなければ基本打とします。

 片アガリテンパイになってもリャンメン×2の1シャンテンよりはアガリやすいですが、そこまで差がないので鳴くと打点が大きく落ちるなら鳴くのは形テンでもテンパイに取った方がよい巡目になってから。よって練習問題3は基本全て鳴きますが、練習問題6は中盤過ぎあたりまではもスルーすることになりそうです。

テーマ伍

 メンツのスライド自体は結果に影響しないものが多いですが、実戦で何度となく出現するので案外軽視できません。端側を切った方がよいケースは意識せずとも選べるので、実戦では内側を切った方がよいケースに注意しましょう。

本記事に関するご紹介

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木村由佳(編)
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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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